ハヤカワ・ミステリ文庫
催眠〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 463p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151788512
  • NDC分類 949.83
  • Cコード C0197

内容説明

ストックホルム郊外で起きた一家惨殺事件。被害者の夫婦と幼い娘をメッタ刺しにするという手口から、背後に異常な動機を窺わせた。かろうじて一命を取り留めたのは15歳の長男と、独立して家を出た長女だけ。捜査を開始したリンナ警部は、催眠療法で知られるバルク医師に少年から犯人逮捕につながる証言を引き出してくれるよう依頼するが…全世界で話題騒然、翻訳権の激しい争奪戦が繰り広げられた、匿名作家のデビュー作。

著者等紹介

ヘレンハルメ美穂[ヘレンハルメミホ]
国際基督教大学教養学部人文科学学科卒、パリ第三大学現代フランス文学専攻修士課程修了、スウェーデン語、フランス語翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紅はこべ

124
ずっと前から読もうと思っていた本だが、手に取るまで北欧ミステリとは知らなかった。シモーヌに苛つく。人の話をちゃんと聞けよって思う。エリックの母の「この高福祉社会が長続きするとは思えないのに、これが当たり前だと思っているスウェーデン人は甘やかされすぎ」という指摘に、スウェーデン人もそういう認識があるのねと納得。ヨセフが怖い。帝王切開出産に偏見を抱いてしまいそう。2017/04/27

nuit@積読消化中

113
ストックホルム郊外で起きた一家惨殺事件。そして併走する誘拐事件。まだ上巻なので真相は分からないけれど、これは面白いよ!しかし、何年も前に『ヒプノティスト-催眠-』は観たっぽいが全く記憶にないのはなぜだろう。ヨーナ・リンナ刑事シリーズとして続いているので、早くもシリーズ全部を一気読みしたい気分。まずは下巻を読みます。2020/04/20

とくけんちょ

62
物語の展開力が凄まじい。これこそ、怒濤というにふさわしく、グイグイ引っ張られる。謎が謎を読んで、しかも登場人物の心情も揺れ動き、一時たりとも安心させてもらえない。訳も素晴らしい。これは、久しぶりに大ヒットの予感。2020/04/30

財布にジャック

57
予想外に引き込まれました!殺人事件や誘拐事件、そして登場人物のかかえる問題が、絡み合いもつれ合いグイグイと読まされます。上巻のラストで又新たな展開があり、これは下巻がぐっと楽しみになりました。しかし、この狂気さえ感じられる一連の出来事にどんなラストが待ち受けているのか、怖いような気もします。「ミレニアム」も傑作でしたし、最近スウェーデンのミステリー界が熱いですね。2011/08/04

キムチ27

53
久方ぶりにケプレル!期待に違わぬスプラッター。ナイトメア!福祉国家となりゃ、専門職か溢れ、間にかような人種がいるんかぁと。バルク医師が命を賭して異常秩序に立ち向かうんだけと、あまりなバラバラメンバー。だから小説やなと言えなくもないけど。妻の父まで刑事もどきに奔走。ヨーナ刑事が、警護を受けるよう、懇願するのは情けなさすぎ★難病の息子案ずる割には、つまはなんなん?夫に倫理を説きつつ、あの場面じゃ自己弁護呟きつつ股を開く〜ゲーッ。催眠そのものより薬に溺れたり、ゲームの世界に嵌まる闇世界(ポケモン等)が全面に。2018/10/23

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