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ハヤカワ・ミステリ文庫
ドリームガール

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  • サイズ 文庫判/ページ数 368p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151786532
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

かつて二度にわたりスペンサーに窮地を救われた元非行少女エイプリル。美しく成長した彼女がスペンサーを頼って現われた。自ら経営する娼館が何者かの営業妨害を受けていると言う。ホークと共に護衛に乗り込んだスペンサーだったが、脅迫に至った事情をエイプリルはなぜか頑なに隠し続けようとする。「これが私。あなたには救えない」と心を閉ざすエイプリルを憂慮するスペンサー。もう一度彼女を救うことはできるのか。

著者等紹介

加賀山卓朗[カガヤマタクロウ]
1962年生、東京大学法学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kircheis

262
★★★☆☆ スペンサーシリーズ第34作目。 『儀式』『海馬を馴らす』のエイプリルが美しい大人の女性になって再登場。スペンサーはかつて彼女の人生を良いものにしようと奮闘したものだったが、どうしようもなかった彼女もちゃんと成長してたんだなと感慨深く読んでいたら、雲行きが怪しくなっていき、最後には悲劇的な結末を迎える。 テディ•サップやコルセッティ等、再登場の脇役も見せ場があり個人的には結構面白かったが、エイプリルの過去の事件を読んでおかないと話に付いていけないだろう。2022/11/24

白きゅま

35
スペンサーシリーズ第34作。アナタがもしも教師だったとして、教え子から将来は娼婦になりたいと相談されたとしたら、アナタはどのような結論を出すのだろうか?20年前、スペンサーはエイプリル・カイルに高級娼婦というステージを用意した!そのエイプリルが三度登場する本作品。「初秋」のポールとは対照的に、エイプリルの挫折と堕落を描いた、とても切ない作品でした(T_T)スペンサーシリーズもいよいよあと残り5冊となりました!残りの作品を味わいながら楽しみます(^^)/2013/10/08

アイゼナハ@灯れ松明の火

22
私立探偵スペンサーシリーズ。ポールと並んで、かってスペンサーが立ち直りに手を貸した懐かしの少女エイプリル(もうすっかり大人ですが)が再々登場・・・懐かしさに浸るつもりで読んでいたのに、この展開はあんまりだ(涙)作者がこんな話を書いちゃった事が哀しいなぁ。凹みました。2010/09/12

bapaksejahtera

14
34作目。種が尽きたのではないが、過去に登場したキャラを登場させて壮大な回顧を試みる作品。「儀式」でスーザンが心理指導する非行少女を、彼女が嵌った売春組織から救出し旧知女性のNY高級娼館に送り込む。次の「海馬を馴らす」でも少女はそこにも収まりきれずスペンサーが再び救出。本作では立派になった彼女が主人公を訪ない、NYの女主人からボストンで支店を任された。が妨害者がいるので助けてほしいとの依頼。主人公は「今でも良かったとは思わぬ」過去の処理振りから面倒を見る事になるが.。暗鬱なムード、好まぬ題材、失望の結末。2023/06/19

tom

14
図書館に転がっていて、昔懐かしいと思って借りてきた。たぶん、20年前なら、この作者の文章作法が好きだったと思う。でも、今となっては、ちょっと疲れるという実感。この本は、男に恨みを持つけれど、男を利用しなければ生きていけないというアンビバレントな問題を抱えた女の物語。ドロドロとしたはずの物語を、さらり、淡々と書き綴る。このあたりが、昔、好きだった理由かしら。2016/03/17

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