ハヤカワ・ミステリ文庫
探偵学入門―現代短篇の名手たち〈5〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 430p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151782558
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

探偵商売は、三日やったらやめられない?相談した屋敷を維持するためにどうしても必要な税金対策。そこで、やる気もなしに始めた探偵稼業だったが、実際に依頼人が来てみると、がぜんやる気が…しろうと探偵の思わぬ活躍を描き、思わず笑いを誘う「探偵をやってみたら」をはじめ、米国副大統領や、男気あふれる放浪犬、人気のパウダー警部補らが大活躍の15篇を収録。心やさしき巨匠が贈る、ヴァラエティ豊かな傑作集。

著者等紹介

リューイン,マイクル・Z.[リューイン,マイクルZ.][Lewin,Michael Z.]
1942年マサチューセッツ州生まれ。5歳のときからインディアナポリスに住む。ハーヴァード大学卒業後、高校の教師をつとめていたが、1965年に結婚した夫人からすすめられたチャンドラー作品を読んで、作家を志す。1971年にインディアナポリスの私立探偵アルバート・サムスン・シリーズ第1作『A型の女』でデビューし、同年に夫人の故郷でもある英国サマセットに移住した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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bapaksejahtera

20
ポケミスを文庫化することで6本を割愛した短編集。未読だが良い作品が削られたのではないかと思う。この本で一連の短編を読むと、短編作家としての技量を疑ってしまう。しかし、ユーモアに満ちたこの作家の文章は、日本語や日本人に解りにくいところがあって、長編のように登場人物や世界が予め判り易いのとは違い、解りにくくなっているのかもしれない。それでも「探偵をやってみたら」や実際の人物を登場させた「副大統領ダニー」数編、野良犬ローヴァーによる「恩人の手」、その他「まちがい電話」等、気に入った作品もないわけではなかった。2022/11/10

星落秋風五丈原

19
「探偵をやってみたら」そんなつもりがないのに探偵をやってみたらとんとん拍子に成功しちゃう話。2022/08/17

KAZOO

13
様々な主人公が探偵という観点から問題を解決?していく話ですが、ユーモア小説に分類されるのかもしれません。様々な観点からの話が多く、作者の力量も感じるのですが、もうすこし長くできる話もあるように感じました。2014/05/03

けいちゃっぷ

7
うーむ。リューインが上手く伝わらないユーモアの持ち主だろう事は想像がついた。ただ、ミステリとしてはどうなんだろ。リューインを読んで溜飲を下げる、まではいかなかったな。430ページ 2011/12/23

shizuka_電気うさぎ

6
やっぱり好きだなぁ、リューインは良い。趣向の違うお話でも、独特のユーモアやアイロニー、チラ見せに留める正義感などは共通していて、作家の人となりを見たような気持ちになる。訳者あとがきを読むと、作品から受ける作家の印象はあながち外れてはいないようだ。副大統領ダニーの2篇がお気に入り。川端康成の『掌の小説』を読まなくては!(作家によるストーリーノート参照)2022/11/23

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