ハヤカワ・ミステリ文庫
ブルー・ヘヴン

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  • サイズ 文庫判/ページ数 554p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784151779015
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

アイダホ州北部の小さな町。12歳のアニーと弟のウィリアムは森で殺人事件を目撃してしまう。犯人はロサンジェルス市警の元警官四人で、保安官への協力を装い二人の口封じを画策する。途方に暮れた姉弟が逃げ込んだ先は、人手に渡る寸前の寂れた牧場だった。老牧場主のジェスは幼い二人を匿い、官憲を味方につけた犯人一味との対決を決意するが…雄大な自然を舞台に、男の矜持を賭けた闘いを描く、新たなサスペンスの傑作。

著者等紹介

ボックス,C.J.[ボックス,C.J.][Box,C.J.]
ワイオミング州で生まれ、牧場の従業員、監督、釣りのガイド、新聞記者、編集者などを経て、現在は妻と国際観光マーケティング会社を経営している。2001年にワイオミング州猟区管理官ジョー・ピケットを主人公にした『沈黙の森』でデビューし、主要なミステリ賞新人賞を総なめにした

真崎義博[マサキヨシヒロ]
1947年生、明治大学英文科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Panzer Leader

54
C・J・ボックスのノンシリーズ物のウェスタン・サスペンス。殺人事件を目撃してしまった姉弟、彼らが逃げ込んだ先は老牧場主ジェスの経営する寂れた牧場。元警察官の犯人グループは保安官に取り入り姉弟捜索隊に潜り込む。ジェスは四面楚歌の様な状態ながら数少ない友人・知り合いと共に男の矜持を持って姉弟とその母を守り抜く。決してハッピーエンドとは言えないラストだけど読後感は悪くない。2021/11/07

ワッピー

37
読み友さんのコメントから。アイダホの小さな町で幼い姉弟が殺人を目撃し、殺人者たちに追われることに。心配した母親は保安官に通報するが、行方不明の子どもたちを捜索するボランティアの中に入り込んだ犯人たちは母親を監視下に置く。姉弟を保護した孤独な牧場主ジェスのもとに武装した犯人たちが乗り込んでくる・・・。序盤こそテンポが遅く感じられるものの、次第にピースが出そろってからは一気呵成の勢いでした。小さな町に押し寄せる変化の波、そしてそれに抵抗する頑固な男たちの心情、新任保安官の惑いを見事に描いています。犯人側も ⇒2022/02/12

ネコベス

33
アイダホ州北部の小さな町で暮らす少女アニーと弟のウィリアムは森で殺人を目撃してしまう。元警官の殺人犯達は口を封じるために姉弟の後を追う。犯人一味は元警官という経歴を利用して地元の保安官に取り入り捜査に対する権限を掌握し秘密裡に姉弟を始末するべく暗躍する。姉弟を助けた牧場主のジェスは事情を知り殺人犯達と対決する。分かりやすい勧善懲悪ストーリーでラストもきれいにまとまり過ぎではあるが昔気質で善良に生きる意志を貫くジェスのキャラクターはイーストウッドを想起させる渋いヒーロー像。スリリングで爽快なサスペンス小説。2018/12/11

ほちょこ

18
「助けて!」「もう大丈夫。」あぁ怖すぎる。「もう大丈夫」なんて言葉、一番怖い。子供達と母親の間には見えない糸があって、直感が「これはおかしい」と叫ぶ声にちゃんと耳を傾けられるのはさすが!そしてどこかでジョー・ピケットがふらりと出てくるんじゃないかとさえ思うようなシチュエーション。ボックス!最高!2016/11/03

KANEO

15
アイダホ州北部の田舎を舞台に、老カウボーイが殺人事件を目撃してしまった幼い子供たちを匿い、彼らを守るために戦う現代のウェスタンサスペンス。自分たちの立場を利用し巧妙に官憲をも掌握してしまった犯人一味たちに立ち向かう老カウボーイ、ジェスが素敵だ。 こんな読書体験ははじめてなのだが、舞台が自分の故郷の十勝に、そしてジェスに自分の父の姿が重なって仕方がなかった。 寡黙で不器用、だが地元を愛し、酪農に生涯を捧げてきた彼の姿は息子であるボクにとって正に父そのもの。まさか海外小説の中で父の姿を見るとは思わなかった。2014/07/12

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