ハヤカワ・ミステリ文庫
オーロラの向こう側

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 473p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784151778513
  • NDC分類 949.83
  • Cコード C0197

内容説明

ひさしぶりに聞いた故郷の町の名は、首都で働く弁護士のレベッカにとって、凶事の前触れだった。北の町キールナの教会で若い説教師が惨殺されたのだ。そのニュースが流れるや、事件の発見者で被害者の姉のサンナから、レベッカに助けを求める連絡が入る。二人はかつては親友の仲であり、レベッカ自身もその教会とは深い因縁があった。多忙な弁護士業務を投げ捨てて、レベッカは北へと飛びたった…北欧発傑作サスペンス。

著者等紹介

ラーソン,オーサ[ラーソン,オーサ][Larsson,Asa]
1966年スウェーデンのキールナ生まれ。弁護士としてはたらいたのち、2003年に発表した『オーロラの向こう側』で作家デビュー。スウェーデン推理作家アカデミーの最優秀新人賞を獲得した。同書の主人公、女性弁護士レベッカ・マーティンソンを主人公とした2004年の第二作Det blod som spillts(ハヤカワ・ミステリ文庫近刊)では、最優秀長篇賞を獲得している

松下祥子[マツシタサチコ]
上智大学外国語学部英語学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

142
信仰は、心の支えとなったり、人同士の絆につながるものであるべきで、恐怖心を与えて縛るものではないと、改めて思った。北欧ミステリに出てくる圧政的父権は、いつも大変におぞましく、それがこれらの国で得られた女性の権利との乖離が激しくて戸惑う。モーンスのツンデレぶり(だよね?)がすごく好き。2018/09/12

Yoko

14
久しぶりの北欧ミステリ。厳冬期の田舎町が舞台。何事も雪かきから始まる(笑)儀式殺人?怨恨?虐待?お金がらみ?たくさんの要素が詰め込まれ消化不良は否めないものの、様々な立場に置かれた女性たちが、強さと脆さを併せ持ちながら懸命に何かを守り追求しようとする姿が印象に残る。久々こーゆーの読みたかったんだよね、私、という作品に出会え満足。続編いきますよ。2017/01/30

みやび

10
信仰心って純粋なもので、宗教って人の弱さの支えであるべきなのに、そういう人ほど裏切られるからこの世界はますます生きづらい。。やりきれない気持ちになって、気づいたら読み終わってた。登場人物の秘めた思いや過去が静かに描かれるので映画化に向いていそう。2018/12/24

しょう

10
宗教が絡む事件で、弁護士レベッカが奮闘する。視点が唐突に切り替わり読むのに難儀した。凄惨な事件が起こったにもかかわらず、なんか薄い。細かすぎてもどうかと思うが、読後モヤモヤ感が残る。邦訳もあまりしっくりこなかったのが個人的には残念。同じ北欧ミステリー作家のカミラ・レックバリやヨハン・テオリンには及ばない。2018/12/16

azukinako

10
スウェーデンのキールナが舞台。オーロラが頻繁に見られる北極圏。思わずグーグルアースで確かめる。訳あって逃げ出した故郷に、弟が殺されたという友人の電話で急遽戻る羽目になった弁護士のレベッカ。殺されたのは教会の広告塔。彼が何故?誰にこんな残忍な殺され方を?レベッカの過去に何があった?教会で何が行われている?こんな疑問が渦巻く中、レベッカの苛立ちを感じながら、私たちも読書することになる、不思議な読書時間でした。シングルで仕事一筋のレベッカと妊娠後期で書類仕事に回された女性警官の二人の対比もおもしろかったです。2016/08/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/499943
  • ご注意事項

最近チェックした商品