ハヤカワ・ミステリ文庫
イスタンブールの毒蛇

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  • サイズ 文庫判/ページ数 489p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784151775024
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

スルタンが病床に臥し、オスマントルコの帝都には不安が渦巻いていた。そんなさなか、宦官ヤシムの友人の八百屋が何者かに襲撃される事件が起きる。背後にはギリシャ独立運動が?一方でヤシムのもとにはフランス人考古学者が転げこんできた。聞けば、何者かに追われているらしい。彼の脱出を助けたことから、ヤシムはますます事件の深みへ…『イスタンブールの群狼』でエドガー賞に輝いた著者が贈る、シリーズ第二弾。

著者等紹介

グッドウィン,ジェイソン[グッドウィン,ジェイソン][Goodwin,Jason]
ケンブリッジ大学でビザンツ帝国の歴史を学び、イスタンブールに魅せられる。処女作となったA Time for Tea:Travels Through China and India in Search of Tea(1991年)の成功の後、6カ月にわたって東欧を旅し、イスタンブールに初めて入った。その成果をも活かした2006年の『イスタンブールの群狼』でアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞の最優秀長篇賞を受賞。英国サセックス在住

和爾桃子[ワニモモコ]
慶應義塾大学文学部中退、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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KAZOO

121
この作者の2作目ですが、ここまでしか日本では訳されていないようです。あまり人気が出ないのでしょうか?ミステリーというよりもどちらかというと当時のトルコの状況やイスタンブールの街、トルコ料理が主体のような感じのものですが私は嫌いではありません。あと3作あるようなのですが出版してくれないですかね?ギリシャ独立にからむはなしで著者が得意の分野なのでしょう。解説が料理の写真などが収められていて参考になりました。2016/08/19

GaGa

33
シリーズ続け読み。前作よりは話がスケールダウンした感があるも、ずっと読みやすく、話の流れもよくなっている(翻訳者の表現ももだいぶこなれたのか?)解説でも紹介されているトルコ料理の数々よりも、この本で三回登場するピラフがとても美味そう。最初に出てくるバターとサフランだけの具なしピラフの下りは深夜に読んでいたので腹が鳴った(笑)2011/07/16

たまえ

7
ミステリとしてはまわりくどい書き方とシーンからシーンへのブツ切れ感、(ドラマや映画、映像ならいいんでしょうけどね〜)誰がしゃべっているのかいまいちわからない書き方で入り込めないのですが、時代小説として読むとすごく興味深いです。 大皇后(ヴェリデ)とヤシムのコンビがすごく好きです。 なんでもフランス風右へなら絵になっていくところへの上記の二人の批判でもない、少し離れたまなざしがすごくよいです。2009/10/31

Lua Cheia

6
『~群狼』の続編。死に瀕した太守を抱えた社会の薄暗さは、なんとなく昭和63年の日本を思い出させる。美味しそうな料理の数々は今回も健在。そういえばトルコ料理は世界三大料理の一つだっけ。相変わらずミステリというよりは時代小説として読む方が面白い。2009/07/13

ぎすけ

5
今回、ヤシムは友人パレフスキーが連れてきたルフェーブルという、フランス人考古学者と知り合い、事件に巻き込まれる。このシリーズはやはり理解するのに一度だけ読むのでは足りないなと思う。前作は途中複雑でも最後に結構すっきりしたが、今回は途中は読みやすかったが結末が残余感があった。2013/07/15

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