ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 古い骨

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ハヤカワ・ミステリ文庫
古い骨

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  • サイズ 文庫判/ページ数 382p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151751011
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

レジスタンスの英雄だった老富豪が、北フランスの館に親族を呼び寄せた矢先に不慮の死を遂げた。数日後、館の地下室から、第二次大戦中のものと思われる人骨の一部が発見される。フランスを訪問中だった人類学教授ギデオン・オリヴァーは、警察に依頼され人骨を調べ始めるが、今度は親族の一人が毒殺された!骨を手がかりに謎を解く、スケルトン探偵オリヴァーの名推理。アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作。

著者等紹介

エルキンズ,アーロン[エルキンズ,アーロン][Elkins,Aaron]
1935年ニューヨーク州ブルックリン生まれ。ハンター・カレッジで人類学の学士号を、アリゾナ大学で人類学の修士号を取得。また、カリフォルニア大学ロサンジェルス校で心理学の修士号を、同大学バークレー校で教育学の博士号を取得している。全米各地とヨーロッパで教壇に立った。1982年にミステリ作家としてデビューし、スケルトン探偵ギデオン・オリヴァー・シリーズの第4作である『古い骨』でアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞を受賞した。ほかに美術館学芸員クリス・ノーグレン・シリーズなどの作品を発表している

青木久恵[アオキヒサエ]
1966年早稲田大学文学部英文科卒、英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

147
主人公は大学教授だが、ガリレオシリーズの様な明晰タイプではなく、少しおとぼけで教授にありがちな世間知らずなところがユーモラスで面白い。専門分野は骨で、シリーズ全般で骨が推理に重要な役割を持つ。主人公が分析を進める間の会話も面白い。本作では昔に死んだ人の骨が誰のものであるかが重要なカギになる。どんでん返しもあって飽きさせない。このシリーズは美味しそうなものがどんどん出てきてグルメにもオススメ。 本シリーズは、似たパターンが多いため、沢山読むと飽きてくるが本作はシリーズ中の最高傑作。

遥かなる想い

105
書かれたのは 1987年にもかかわらず、古典的雰囲気が 強いミステリー。スケルトン探偵という、白骨を調べて推理する人類学者を主軸に持ってきたのは、めずらしいパターンであるにしても、ややそのせいか作品自身が 地味であるような感じがする。もっともシャーロック・ホームズが 好きな人にはその推理を彷彿させるような会話もあり、好きなのかもしれないが・・・ (このミス 海外第3位)2010/05/12

yukaring

79
本棚を整理してたら懐かしくて再読。アメリカのスケルトン探偵の本格推理の第1弾。人類学教授オリヴァー博士が被害者の骨から証拠を探して事件を解決に導くストーリーは何度読んでも飽きさせない面白さ。フランスの富豪の館の地下で見つかった切断された古い骨。事情を知るであろう館の主人は謎の事故死を遂げ、更に集まった親族の1人は毒で倒れる。地下の骨と事件との関係は?骨に刻まれたどんな痕跡も逃さないオリヴァー博士の徹底的な調査と鋭い推理。友人で相棒のFBI捜査官ジョンとのバディぶりもユーモラスで楽しいお気に入りのシリーズ。2023/07/06

セウテス

66
スケルトン探偵シリーズ第四弾。今回はフランスのモン・サン・ミッシェルが、舞台です。老人が湾内の干潟で貝を掘っていると、いつの間にか潮が満ちて来ていた。聖ミカエル山へ老人は必死に駆け出すが、後僅か、モン・サン・ミッシェルの悪名高き流砂に飲み込まれてしまう。なんという出だし、思わず先へ先へと心は走り出す。そしてギデオン教授は、サン・マロの領主の館の地下室から出てきた、古き骨の調査を依頼される。このシリーズは、骨から謎を解き明かすのがメインですが、名所観光の美しさや名物料理の美味しそうな描写が何ともたまらない。2015/02/23

みっぴー

54
わーいモン・サン・ミッシェルだあ(^o^)でも、中身はミステリーです。親族会議が開かれる予定の屋敷から古い骨が。スケルトン博士を中心とした面々が、骨の謎を解き明かす。謎が解けるに従い、一族の過去も明らかになっていくのですが、当の親族達も相手とどういう関係になるのか理解できないほど複雑な親戚関係。読む方も当然分かりません。フランス人の名前も似たり寄ったりでごちゃごちゃ。BONESになれちゃってるから、捜査のほうも地味な感じ。モン・サン・ミッシェルに行くときは満ち潮の時刻に気をつけよう。2018/07/22

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