ハヤカワ・ミステリ文庫
密室殺人傑作選

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  • サイズ 文庫判/ページ数 533p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151740015
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

史上初の探偵小説である「モルグ街の殺人」は、密室殺人がテーマだった。以来、本格ミステリの名作を生み続けた“密室”は多くの読者を魅了している。本書では、クリスマスのデパートの盗難予告や殺されたUFO愛好家の部屋の不気味な足跡など、密室犯罪の数数を用意した。これに挑むのは、フェル博士、ブラウン神父、エラリイ・クイーンといった名探偵たちである。基本から応用まで14の密室を収めた垂涎のアンソロジー。

著者等紹介

サンテッスン,ハンス・ステファン[サンテッスン,ハンスステファン][Santesson,Hans Stefan]
『セイント・マガジン』、『ユニコーン・ミステリ・クラブ』の編集長を務め、アンソロジストとしても知られている。また、インド・パキスタン文化に造詣が深く、回教美術、文学についての著作がある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

84
密室を題材にした、14編の古典的な傑作短編集。有名作品でもあり、結構読んだ作品がある。ディクスン・カー氏、エラリー・クイーン氏ときて、クレイトン・ロースン氏の「世に不可能事無し」は中々良いと思う。密室に見せるトリックや、奇術的に描く手法も好きな作品だ。中でもメルヴィル・ポースト氏のアブナー伯父短編の最高傑作と聞く「ドゥームドーフの謎」は、「アブナー伯父の事件簿」には無く読めずにいたので嬉しい。エドワード・ホッグ氏の「長い墜落」、トマス・フラナガン氏の「北イタリア物語」等々と、高いレベルで選んだ傑作集です。2019/09/20

hit4papa

60
ミステリが密室ものと聞くとどうにも興味がそそられます。密室は、作家さんたちの手腕を堪能できる不可能犯罪の究極の姿なのです(と勝手に思っています)。ゆえに、読者のチャレンジ精神を大いに煽りたてます。本書は、タイトルからして密室好きにはたまりません。 読まずにおれるかという気にさせてくれます。内容は、フェル博士、クィーン警部、ブラウン神父らが密室の謎を解くアンソロジーです。一度は目にしたことがある作品もあるでしょうが、あらためて密室とトリックのバリエーションの多さに驚嘆してまいます。そして水準も高いのです。2019/11/20

みっぴー

49
14話中、4話は既読でした。お目当ての『海児魂』は、最後から二番目。水中密室…なるほど怖い!!沈没船の探索中にナイフで刺されましたよ((( ;゚Д゚)))水没者の亡霊の仕業でしょうか、、、堪らんです。既読だけど、『長い墜落』『犬のお告げ』は、相変わらず見事です。ユーモア密室の『カーを読んだ男』は、おバカ!!って叫びそうになりました。冒頭にカー、二作目にクイーンを持ってきて、中盤にチェスタトン、エドワードDホック、ラストはかの有名な『北イタリア物語』で締める。ハヤカワの本気を見ました。2017/04/16

永田 誠治

7
本文庫は2003年発行だが、元は1968年編纂。なんと50年前!14作品500ページ超の大ボリュームだが、一作40ページ前後なので苦にはならない。ただ傑作選とはいうが、あらゆるトリックが出尽くした現代においては目新しいものはない印象。だが知る人ぞ知る傑作古典アンクル・アブナーもの『ドゥームドーフの謎』(自分が邦題つけるなら『天の火』)が読めたのは貴重だった。ホックの『長い墜落』は何度読んでも出来がいいし。そんな中一番は『海児魂』(同『水の魔女』)。本文庫から割愛された『ビッグボウの殺人』も今度読みたい。2018/12/03

海老エミ

3
1年前に読んだ感想を書こうとしたら思い出せないwウトウトしながら読んだのではダメってことね。読み直します。スルスルと思い出すパターン…2017/08/19

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