内容説明
フランス革命前夜のパリ。聾学校の教師アンのもとに、義父が愛人の女優を殺して自殺したとの報が届いた。アンは真相を探るため、犯行現場の王宮劇場に女優として潜入する。だが事件の目撃者である聾唖者の縫子は心を閉ざしており、アンは人形劇など様々な手段で接触を試みる。さらに劇場の地下から凄惨な死体と拷問器具が発見され、事件は混迷の様相を…激動の時代を背景に、流麗な筆致で描く絢爛豪華な歴史ミステリ。
著者等紹介
オブライアン,チャールズ[オブライアン,チャールズ][O’Brien,Charles]
コロンビア大学で歴史を学び、博士号を取得後、30年にわたり教職に就く。いまは退職し、専業作家に。デビュー作である『王宮劇場の惨劇』は、18世紀後半パリを背景にした複雑なプロットが、魅力的なキャラクターを得て、鮮やかな筆致で描かれ、2002年のアガサ賞最優秀新人賞にノミネートされた。元芸人で聾学校教師のアンとサン=マルタン大佐が英仏を股にかけて活躍するこの歴史ミステリ・シリーズは、第2作Black Goldまで発表されており、現在、第3作Noble Bloodを執筆中。妻とともにマサチューセッツ州ウィリアムズタウンに在住
奥村章子[オクムラアキコ]
青山学院大学文学部英米文学科卒、英米文学翻訳家
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