ハヤカワ・ミステリ文庫
紙の迷宮〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 411p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151728525
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

調査を進めるウィーヴァーは驚くべき事実を知った。父はやり手の株屋であるばかりか、貿易会社「南海会社」の秘密を暴く原稿を書いていたというのだ。父の死とこの原稿にどんな関係が?投資に失敗し父を恨む銀行の取締役、ウィーヴァーの調査に圧力をかける仲買人、大規模な犯罪組織を操る男、正体不明の株屋―怪しげな人物が交錯する中で、やがて驚愕の真相が。草創期の株取引にからむ謎を壮大なスケールで描く巨篇。アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞受賞。

著者等紹介

リス,デイヴィッド[リス,デイヴィッド][Liss,David]
1966年に生まれ、フロリダ南部で育つ。先祖はイギリスから移民したユダヤ教徒だという。シラキュース大学、ジョージア州立大学、コロンビア大学で学ぶ。2001年アメリカ探偵作家クラブ賞の最優秀新人賞獲得

松下祥子[マツシタサチコ]
上智大学外国語学部英語学科卒、英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

miroku

14
貴族と金持ちが支配する社会で、庶民である主人公が金融という迷宮に挑む。汗の匂いがするほどのリアリティがある。2012/06/19

🐾ドライ🐾

10
【悪代官や強欲商人とは距離を置き、主人公が奔走する英国版時代劇】下層階級の不衛生な環境、上流階級の日常的な汚職が腐敗した悪臭を放つ。不勉強のため初めて知ったが、バブル経済の語源となった史実、南海泡沫事件(1720年)に話を繋げ、当時の風俗文化・宗教問題の盛り込み方もほどよい。しかし事件を追う主人公はイングランド銀行、南海会社、依頼者、従妹に振り回され過ぎ。我慢して読んだが主人公以上に翻弄された。ツカレタ2017/05/17

けいちゃっぷ

5
300年前のロンドンの空気がぷんぷんと匂ってきそうです。当時の因習というのは、今では想像もつかないほどでしょうね。特に上流階級の女性については。後半は事件の真相よりも、ヒロインがどうなるかが気がかりでした。411ページ2010/06/20

すけきよ

1
上下巻だけど、長さを感じさせず、早く先が読みたくなる。ストーリーもさることながら、当時の株の熱狂やロンドンの風景を見せてもらえて、非常に楽しめた。2001/12/06

脂肪分

0
タメにはなる。面白くはない。話が進むたびに事務所に戻って仕切り直すので、テンポがいつまで経っても上がらない。2004/10/19

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