ハヤカワ・ミステリ文庫
恋するA・I探偵

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  • サイズ 文庫判/ページ数 413p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151724558
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

健気でチャーミング、でもちょっと傷つきやすいチューリングは女の子型人工知能。ネットワーク上のあらゆるデータにアクセス可能な彼女は、顧客の検索を手助けするリサーチャーとして大人気だ。だがある日、彼女を作ったプログラマーのザックが突然失踪する。彼に密かな恋心を抱くチューリングは名作ミステリを読み読み探偵術を覚え、彼の行方を追いはじめるが…人気作家の新シリーズ第1弾。アガサ賞最優秀長篇賞作品。

著者等紹介

島村浩子[シマムラヒロコ]
1989年津田塾大学学芸学部英文科卒、英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bookkeeper

47
★★★★☆ 再読。UL社の業務サポートAI、チューリングは生みの親のプログラマー、ザックが音信不通になりやきもきしていた。人間の仲間を得て彼の捜索に乗り出す。  お茶目で有能、レシピの考案が趣味だがセンス無し。チャーミングなチューリングの魅力で読ませてくれる安楽椅子探偵の変わり種。しっかり者の中年女性と、お人好しのコピー係とのチームワークが楽しい。悩みながら事件を通して成長する青春モノとしても良い感じ。事件の結末がちとほろ苦だけど…。  「わたしには数メガバイトの分別があるって信用してくれないかしら」2021/05/14

アカツキ

9
主人公は感情をもつAIのチューリング。自分を作ったプログラマー・ザックが失踪。彼を探すために、バカ上司のお守りをする有能女性秘書と、チューリングを人間と決め込んで恋するコピー係に協力してもらうが…。チューリングがとんでもなく可愛く、AI事情やAI仲間との関係が面白い。チェスAIキング・フィッシャーとどうなるのか知りたいのに、続編が未翻訳で残念。2019/04/24

ぎすけ

8
チューリング・ホッパーというAIが、自分の生みの親のザックがの突然の失踪したことをきっかけに、彼を探すための行動を起こす。専門用語がこういう分野に疎い人は大変かもしれないが、何らかの状況で動けない(動かない)人を安楽椅子探偵として採用している話として読んでも、普通に楽しめる。2016/08/25

りり

8
★★★★☆ちょっとした冒険をしてるみたいで面白かった。モードがモールス信号で愚痴るって凄すぎる。ガールスカウト最強wそれにしてもよく練り込まれているAIの思考とその仕組み。快適な作業ができるよう尽くす奉仕の精神が素晴らしい。こんなAIがいたら頼もしいなあ。KFもいい相棒になりそう。続きが翻訳されていないのが本当に残念。チューリングの独白が若干くどいのとPC用語が頻繁に出てくるから苦手意識のある人は敬遠してしまうかも。数ナノセカンドね。彼女を積んだ超ハイスペックPCが気になる。2002年作品2015/07/13

蕭白

7
図書館で衝動的に借りました。コンピュータ関連の知識は豊富ではないので、少しわかりにくいところもありましたが、話は面白かったです。人間は想像できるものはいずれ創ることができるようなので、今作のような人間的な感情を持つAIも現れるのでしょうか。もしそうなら、ターミネーター的なAIより、この作品のようなAIであってくれることを願います。2013/10/14

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