内容説明
別れの時は近づいていた―罪を犯し、服役していたロレンゾは、出所後、動物虐待監視官の職に就く。そこで安楽死直前の犬、ジャスミンに出会った。人間のような愛らしい表情をみせるこの犬に触れ、ロレンゾも人間らしさを取り戻していく。が、彼を親身に世話してくれた仮釈放監察官がギャングに撃たれ、事態は急変する。怒りに駆られたロレンゾは復讐を誓う―男は犬を救い、犬は男を救った。しかし待っていたのは…。
著者等紹介
ペレケーノス,ジョージ・P.[ペレケーノス,ジョージP.][Pelecanos,George P.]
1957年ワシントン生まれ。『硝煙に消える』(1992)で作家デビュー。1996年に発表した『俺たちの日』が、1998年度「ミステリチャンネル 闘うベストテン」の第1位に選ばれるなど高い評価を得る。『ドラマ・シティ』はアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞にノミネートされた話題の作品。これら長篇だけでなく短篇も執筆し、「エスクァイア」などに作品が掲載されている
嵯峨静江[サガシズエ]
青山学院大学英米文学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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