内容説明
強盗殺人犯の逃走車が息子の命を一瞬で奪ったとき、ディミトリの人生は終わった。三年後、哀しみの底にいるディミトリは、同じ事件の犠牲者の遺族たちと会うことで唯一の慰めを見出していた。やがてディミトリは、息子を殺した強盗犯が街に戻ってきたとの情報をつかんだ。それと同時に、彼の胸には命を賭けた復讐の念が…ハードボイルドの次代を担う著者が、命とは、人間の罪とは何かを問う。ワシントン・サーガ完結篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Satoshi
4
ワシントンサーガの最終章となるらしいが、相変わらず男気が高い作品である。ストーリーは単純明快で強盗犯に息子をひき逃げされた主人公が仲間とともに犯人に復讐するだけである。ただ、その中に家族を失った家族の悲しみがあり、祖父の恩を返すという世代を超えた友情がある。また、犯人一味の極悪さも際立っており、ここまで善悪がはっきりした作品も逆に珍しい。強盗殺人事件の被害者の集まりでのある意味ドライな会話が心に突き刺さる。所々に出てくる音楽やバスケットボールの話題もなかなか面白い。2016/10/01
satooko
1
強盗犯の逃亡車に愛息を殺された愚か者～の主人公の復讐ストーリー。俺たちの日で主人公が命をかけて守ったレストラン店主の孫（調査員）が協力する。これでワシントン・サーガと呼ばれるシリーズは一応終わり。調査員ニックを主人公にした作品があと３作あるらしい（１作は未訳）。2010/12/28
kanamori
0
☆☆☆★2014/10/01
はげ太郎
0
四部作、ラスト。シャブ中のディミトリ、男になる。2014/11/13
脂肪分
0
2002/10/04
