内容説明
炎上するテントから運びだされる少女の死体。新聞記者として多くの死を目撃してきたウォーカーにとってもその光景は忘れられなかった。少女は身元不明のまま葬られたが、ある夜ウォーカーは少女の墓で一人の女を見かけた。女は少女の母親なのか?彼は女の家を突きとめるが、それが二十年近く前の衝撃の事件を掘り起こすことになるとは知る由もなかった!ベストセラー『死の蔵書』の人気作家が放つ謎に満ちたサスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
RIN
6
『死の蔵書』のジョンダニングが大昔に書いた一作。30年以上も前が初出だから、背景とか舞台設定はかなり時代がかっているが、それでも面白かった。元々ストーリーテラーだったんだと再認識。アメリカのジャーナリストは日本と違って国家や権力に堂々とモノ申す、的なイメージが強かったが、FBIだのCIAだの持ち出すまでもなく、やっぱり国家権力は最強なんだ。なんだか虚しいというか、やるせないという読後感。2012/03/05
ホレイシア
6
うまいなぁ、やっぱり。期待を裏切らない数少ない作家。ほんの数人の登場人物だけで、最後まで読めない物語を展開する。「ジンジャーノース」のときとはまた違う一匹狼な主人公が魅力的。メイキング・オブ・ニューヨークを読んだ後だけに、そういう点でもおいしかった。満足♪。2010/09/02
負け猫
4
この作者の知識もなく、時間潰しのために題名だけで選んだ本だけど、個人的にだいぶ当たりだったと思った。炎上するテントから運び出される少女の死体、身元不明のまま葬られ、その記事を書いた新聞記者。そんな始まりから、さかこんな風に話が進んでいくとは思わなかった。非常に読みやすかったので他の作品も読んでみたくなった。2014/05/14
ゆずこまめ
4
一気に読ませるのは作者の力量。他の作品も読んでみたいかも。ただ、謎の真相がありがちというか・・・「まぁこんなもんだろ」的なものを感じました。読みどころはそこじゃないので、何でもいいのかもしれないけど、もうちょっとこだわって欲しかったかなぁ。でも目をつぶれる範囲内です。ああ言えばこう言うな主人公もおもしろいし。アメリカって広いというか懐が深いというか・・・本当にいろいろな人がいるんですね。2011/04/01
tmkmiura
0
国の機関が暗殺してるって聞いてもあんまり驚かないけど確たる証拠が出てきたらスクープにはなる…のか。ダンスは毎日鍛えないと続けられないし、ダイアナは年末年始とお盆に帰ってくればいいと思う。2015/11/27