ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 四月の屍衣

ハヤカワ・ミステリ文庫
四月の屍衣

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 375p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151701535
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

休暇でリンカンシャーの田舎を訪れたダルジール警視は、そこで知りあった未亡人ボニーの大邸宅に滞在することになった。邸宅は改装してレストランを開業する予定だが、資金不足と彼女の夫が不慮の事故死を遂げたことから中断しているらしい。ダルジールは、ボニーの家族や使用人が彼の死について謎めいた言い方をするのを聞き、死因に疑問を抱くが…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

89
【ダルジール警視】シリーズ第4弾。相棒のパスコー警部が新婚旅行に行くのに併せて、ダルジールも休暇をとって一人旅に出る。あいにくと田舎町で洪水の為車が水没、近隣のフィールディング家にやっかいになる。邸宅はレストランに改装中だが、資金不足と主人の事故死にて途中になっている。事故に疑問を感じたダルジールが、資金援助を口実に家に滞在し謎を嗅ぎ回る。決して悪くはないのだが、やはりパスコーとの掛け合いの面白さが無いのは物足りない。未亡人ボニーとの微かな恋愛模様も見どころの一つで、警視のどこか憎めない人物像が活きてる。2020/04/09

ネコベス

35
パスコー夫婦の結婚披露宴の後、休暇旅行に出発したダルジール警視は洪水の被害を受け立ち往生。近くの邸宅に住むフィールディング家に身を寄せるが、家の主人は最近事故死したばかりで、家の中は奇妙な雰囲気が満ちていた。好奇心をそそられたダルジールは未亡人に心惹かれながらも内情を探り始める。シリーズ四作目。田舎の没落貴族の家に隠された秘密を偶然居合わせたダルジールが厚かましく嗅ぎまわるミステリ小説。ちょっともやもやするラストだがゾッとするほのめかしも良く効いていて面白かった。2020/03/21

Ribes triste

13
ダルジール警視シリーズ。相棒のパスコー部長刑事が新婚旅行で不在。残されたダルジール警視は休暇旅行に出るが、ど田舎で車が水没。葬儀中のフィールディング家の面々と巡り合うのでした。ダルジールの傍若無人なひねくれっぷりは相変わらずですが、未亡人ボニーへのほのかな恋心から、危険信号を感じつつも面倒ごとに巻き込まれていくのが、滑稽でどこか切ない。2019/06/08

bapaksejahtera

7
レジナルドヒルのダルジール警視シリーズを初めて読む。イギリス推理小説によく出現する、有能だが下品な刑事が主人公。休暇に出た主人公が洪水の結果古風な屋敷に迷い込む。屋敷に住む癖のある人々と美人の女主人に惹かれて滞在する主人公に暫くは事件は明らかにならないが刑事らしい嗅覚が働き小説後半に至って幾つかの殺人がようやく明らかになる。この間英文学からの引用やconotationが多用され訳者に同情する。最後は関係者集めての謎解き大団円になるかと思いきや情に引かれたやや正義に悖る捌きようとなって終了。やや意外だった。2020/07/24

Kitinotomodati

6
名探偵の休暇物。もうかれこれ45年前の作品だが、今読んでも、ほとんど違和感なしでした。長年積んでいた言い訳にはならないけど。DIYで電気ドリルが刺さって死亡って怖い。2020/01/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/40196
  • ご注意事項