クリスティー文庫<br> アガサ・クリスティー完全攻略 決定版

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クリスティー文庫
アガサ・クリスティー完全攻略 決定版

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  • サイズ 文庫判/ページ数 528p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151301063
  • NDC分類 930.28
  • Cコード C0195

出版社内容情報

クリスティーの愛読者も、これから読む読者も楽しめる! 日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞の2冠に輝いた傑作評論集が文庫化。

霜月 蒼[シモツキ アオイ]
著・文・その他

内容説明

ミステリの女王、アガサ・クリスティー。作品数が多いゆえに、どれから読んでいいかわからない。有名作品以外も読んでみたい―そんな要望にミステリ評論家の著者が応え、1冊でクリスティー100作を網羅した傑作評論集。第68回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)、第15回本格ミステリ大賞(評論・研究部門)受賞作。

目次

第1部 エルキュール・ポアロ長編作品
第2部 ミス・マープル長編作品
第3部 トミー&タペンス長編作品
第4部 短編集
第5部 戯曲
第6部 ノンシリーズ長編作品

著者等紹介

霜月蒼[シモツキアオイ]
1971年、東京都生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒業。大学在学中は慶應義塾大学推理小説同好会に在籍。現在はミステリ評論家として活動している。「翻訳ミステリー大賞シンジケート」にウェブ連載された「アガサ・クリステイー攻略作戦」を書籍化した『アカザ・クリスティー完全攻略』で、第68回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)、第15回本格ミステリ大賞(評論・研究部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chantal(シャンタール)

99
大量にクリスティ作品を購入してしまったので、再読へ向けおさらいの意味と、何から読もうかの選択の助けになればと思い読んでみた。ハヤカワクリスティ文庫から発売されている全100冊の書評。発売順に読むか、面白いものから読むか、はたまたその逆に美味しいものは最後まで取っておくのか・・悩むところだ。この本、確かに選択の手助けにはなるけど、長い!無駄に長い!途中で飽きてしまうので、気になる本の紹介から少しずつ読むのをお勧めする。これ読んだだけで疲れちゃって、今すぐクリスティ作品に突入!と言う気持ちにならない😅2019/05/07

Panzer Leader

94
数十年前にエラリー・クイーンには嵌ったけれど、クリスティー作品は有名作5冊「アクロイド、オリエント、ABC,ナイル、そし誰」位しか読んでいなかった自分のような人間にまさにうってつけのガイド本。でもこれは危険な本だ。なにしろ「ミステリー史上の傑作」に分類される★★★★以上が54冊もあるし、筆者の個人的ベスト10には上記の有名作は入っていないんだから。ネタバレせずにいかにも読みたくなるような解説は罪作り。「読まずに死ねるか」ならぬ死ぬまでに読めるかなってとこですなあ。2018/10/02

きゅっぷりん

75
作者によるアガサクリスティの全作品の評価 並びに大まかなあらすじ 全ての作品を絶賛するのではなく 良し悪しをハッキリ評価して 中には『これはひどい』とまで言い切った作品もあり 作者のハヤカワ文庫へ忖度なしの姿勢が大変好感持てた もちろん私なりの反論も多々ありました あと 他の古典小説や現代小説の似たような場面や 影響を受けているであろう 作品も紹介しており かなり興味深かった これからアガサクリスティの完全制覇に向けて かなりモチベーションが上がった事は間違いありません(*^▽^*)2021/03/01

ユメ

53
クリスティーの全作品に最大星5つの評価がつけられ、著者の忌憚なきコメントが軽快だ。いずれの作品に対しても著者が面白い/つまらないと感じた理由が丁寧に検証されており、終始作家へのリスペクトを欠かさないので、安心して読みふけることができる。ネタバレは墨塗りにするという配慮までなされているのには感心した。何より、著者の中で次第にクリスティーという作家への評価が定まっていく過程を追えるのが本書の醍醐味だ。この本単体で読み物として抜群に面白く、かつ著者を通してクリスティーに魅力されるという素晴らしい書評。2019/01/10

ふじさん

43
第68回日本推理作家協会賞・第15回本格ミステリ大賞受賞作。現在流通するクリスティーの著作百冊を網羅的に紹介するブックガイドにして、作風を一言で表すのが難しい作家・クリスティーの「謎」を解明していく、極めて刺激的な評論集。個人的にこれは世紀の名著と呼んで差し支えない。自分がクリスティーについて何となく抱いていた語り辛さを完璧に言語化してくれるのと同時、その先に未だ見ぬ傑作群が控えている事を、評者自身の飾らない興奮と共に教示する筆は余りに魅力的。読みたい作品が五十作も増えてしまったのは嬉しい誤算。世評の→2022/02/01

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