ハヤカワ文庫
そして誰もいなくなった

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  • サイズ 文庫判/ページ数 367p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151300806
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

さまざまな職業、年齢、経歴の十人がU・N・オーエンと名乗る富豪からインディアン島に招待された。しかし、肝心の招待主は姿を見せず、客たちが立派な食卓についたとき、どこからともなく客たちの過去の犯罪を告発してゆく声が響いてきた。そして童謡のとおりに、一人また一人と…ミステリの女王の最高傑作。

著者等紹介

クリスティー,アガサ[クリスティー,アガサ][Christie,Agatha]
1890年、保養地として有名なイギリスのデヴォン州トーキーに生まれる。中産階級の家庭に育つが、のちに一家の経済状況は悪化してしまい、やがてお金のかからない読書に熱中するようになる。特にコナン・ドイルのシャーロック・ホームズものを読んでミステリに夢中になる。1914年に24歳でイギリス航空隊のアーチボルド・クリスティーと結婚し、1920年には長篇『スタイルズ荘の怪事件』で作家デビュー。1926年には謎の失踪を遂げる。様々な臆測が飛び交うが、10日後に発見された。1928年にアーチボルドと離婚し、1930年に考古学者のマックス・マローワンに出会い、嵐のようなロマンスののち結婚した。1976年に亡くなるまで、長篇、短篇、戯曲など、その作品群は100以上にのぼる。現在も全世界の読者に愛読されており、その功績をたたえて大英帝国勲章が授与されている

清水俊二[シミズシュンジ]
1906年生、東京大学経済学部卒、1988年没、映画評論家、アメリカ文学者
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェルナーの日記

348
通常なら本作は数多くあるクリスティー作品の中でも『アクロイド殺し』と並ぶ双璧と称される1冊。ミステリー・テイストがふんだんに盛り込まれ、"クローズド・サークル”(災害などに遭遇した孤島・雪山等で「広義の密室」を舞台)や、"見立て殺人"(童謡や言い伝えなど、特定のもののに見立て、その見立てどおりに犯行がおこなわれる)、そして極め付きは"容疑者が全員死んでしまう”というトンデモない物語、と書くつもりでしたが…… 2016/05/03

Kircheis

231
★★★★★ 文句なしの名作。 全くフェアではないが、とにかく話の展開が早く、何が何だか分からないけど次々登場人物が殺されていく恐怖感がものすごい。 ミステリーというよりサイコ・ホラーといった趣き。まぁ最後の真相が明かされた時の快感はやっぱりミステリーなんだけど。 ちなみに、だいぶ昔に読んだときはクリスティの最高傑作だと思ってたけど、今では『アクロイド殺し』の方が好きかな。 2018/12/30

たー

178
初アガサ・クリスティー。さすが名作と言われるだけのことはありますね。2011/09/30

kaizen@名古屋de朝活読書会

163
いろいろなパロディ作品ができているくらい有名な話。 話の筋も、順に追っていくので、分かりやすい。 細かいところでは、ヨーロッパの文化や風習を知らないので、 消化不良のところもある。ヨーロッパの文化と風習を勉強してみたいと思う。 全作品を読み終えたら、また読みたい作品の筆頭かもしれない。2010/05/04

かみぶくろ

129
読んだことあるはずなのに、犯人も展開も一切覚えていなかったことに驚いた。思えば昔は、過激な描写!残酷な殺人方法!急転直下のどんでん返し!みたいな刺激しかミステリーには求めてなかったのだろうと思うが、色んなミステリーを読み漁った今、本作を読み返すと、なんてクールなエンターテイメントなんだろうとなんか感激する。余剰物の一切ない高純度の「嵐の孤島」。若干無理な展開もすまし顔で英国貴族風に乗り越える。山川出版の歴史の教科書みたいに、大人になって読み返すとその価値を再発見できる、ミステリーの鉄板教科書。2016/08/05

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