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ハヤカワ文庫
オリエント急行の殺人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 429p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151300080
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

厳寒の季節に似合わず国際列車オリエント急行は世界各国からの乗客でいつになく混んでいた。一癖も二癖もある乗客たちが作る異様な雰囲気のなか、雪で立往生した車内で、老富豪が何者かに刺殺された。名探偵ポアロが腰を上げたが、乗客のすべてには堅牢なアリバイがあった…大胆なトリックに注目の著者の代表作。

著者等紹介

クリスティー,アガサ[クリスティー,アガサ][Christie,Agatha]
1890年、保養地として有名なイギリスのデヴォン州トーキーに生まれる。中産階級の家庭に育つが、のちに一家の経済状況は悪化してしまい、やがてお金のかからない読書に熱中するようになる。特にコナン・ドイルのシャーロック・ホームズものを読んでミステリに夢中になる。1914年に24歳でイギリス航空隊のアーチボルド・クリスティーと結婚し、1920年には長篇『スタイルズ荘の怪事件』で作家デビュー。1926年には謎の失踪を遂げる。様々な臆測が飛び交うが、10日後に発見された。1928年にアーチボルドと離婚し、1930年に考古学者のマックス・マローワンに出会い、嵐のようなロマンスののち結婚した。1976年に亡くなるまで、長篇、短篇、戯曲など、その作品群は100以上にのぼる。現在も全世界の読者に愛読されており、その功績をたたえて大英帝国勲章が授与されている

中村能三[ナカムラヨシミ]
1903年生、英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェルナーの日記

276
初見は、本ではなくて、1974年版の映画、『オリエント急行殺人事件』。主役のエルキュール・ポアロ役を俳優アルバート・フィニーが、まさにはまり役で、とても面白かったと記憶している。観たのは、TVの吹き替え版で、田中明夫氏が吹き替えていたと思う(記憶が曖昧なので、定かではない)。これがまた、ドンピシャの吹き替えで、これ以降、ポアロもの作品を読むときは、彼の声が何時も、自分の頭の中でリフレインされている。2015/06/14

zero1

221
ある意味、もっともクリスティーらしい作品。 ポアロは急に呼び出されオリエント急行に乗る。 シーズンオフなのに、何故か満席。 ポアロに警護を依頼した男がいた。 アメリカの富豪だが、ポアロは断る。 雪に閉ざされた車内で、その男がナイフで殺された。 乗客たちのアリバイは完璧。 ポアロはどんな答えを出したのか? 「そして誰もいなくなった」や「アクロ イド殺し」。 ポアロ最後となる「カーテン」。 これらの作品は、すべて同じメッセージが込められている。 さすがはミステリーの女王だ。 2018/10/16

🐾Yoko Omoto🐾

194
再読。ミステリと名のつく作品に於いてまず誰も真似することのできない、いい意味でエキセントリックな真相は、一度読んだら忘れられない斬新さだ。そこに加えて異国情緒溢れる舞台と登場人物に、スッカリ自分も乗客の一員になった気分で進行していくストーリーが心地よい。また状況を混乱させる“偽の手掛かり”を、一体如何様にポアロが見破り真実を篩にかけていくのか、その見事な推理ぶりも爽快だ。倫理観を問われる事件ではあるもののポアロが友人に委ねた選択に、四角四面ではない人情味あるQ.E.Dを見て温かい気持ちになった。2015/01/19

南北

115
エルキュール・ポアロが登場する小説の中では最も有名な小説の1つだと思います。犯人は意外な人物だいうことはなんとなくわかっていましたが、正直別の人物を想定していたため、最後まで真相はわかりませんでしたし、楽しく読むことができました。2017/07/14

nobby

113
クリスティー作品は、そのトリックの数々は知っていて原作読んでないのばかり。本当に読みたかったのは多分『アクロイド』(笑)これもネタ知っていて読んでも、それをどうやって解明していくのか、なかなか面白かった。ただ人物多いので混乱は否めない…イギリス人・イタリア人・アメリカ人等、それぞれの個性の描写が多様なのは時代背景なのだろうか。2013/12/06

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