内容説明
すでに連続殺人の真犯人は逮捕され、事件は解決していた。だが、大きな謎がまだ残っていた。聴取でクローディアは殺人現場を詳細に説明していたのだ。なぜ犯人しか知るはずのない事実を知っていたのか?隠された真実を探り出すため、キイスはクローディアの病んだ心の奥深くへと踏みこんでいく…挫折をくり返しながらも精神分裂病に悩むクローディアを励まし、著者自身が真実を解き明かした驚異のノンフィクション。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たぬ
18
☆4.5 彼氏がヒモでジャンキーってまた…。根気ありすぎなキイスのインタビューを読みながら「心根はすごく優しくてチャーミングな女性なんだな」と思ったのもつかの間。虚言と妄言炸裂に私も「クローディアてめぇ…」ですよ。ほぼ無関係と思いきやけっこうな深い関係性があったんじゃないですか。金目当てのリューインドン兄弟もだけど麻薬中毒者が真に怖すぎる。2021/09/20
まっちゃん
4
とりあえずわかったのは「精神分裂病」は本人にとっても他人にとってもやっかいなものだってこと。 本人も自分の話が真実か想像か線引きしきれてないような感じ。著者の粘り強さに感嘆。 真相は苦しいものだったけど、クローディアが救われたならいいな。2017/07/19
釈聴音
1
クローディアが最後にたどり着いた「真実」が「事実」と一致するのかは、正直なところよく分からないとしか言いようがない。しかしそれが彼女の心にある「救済」をもたらしたことは間違いない。2012/12/16
燐
1
読み終えてようやくスッキリ。 ノンフィクションであり、ミステリーではないからテンポはまったりで読みにくい。 クローディアの記憶が戻ったとき、なんだか嬉しくなってしまった。 余りに残酷な事実だったとは思ったが、読んで良かった。2009/12/01