内容説明
しぶしぶ引き受けた仕事でギデオンはエジプトを訪れた。エジプト学研究所の宣伝用ビデオに、ナレーターとして出演することになったのだ。だが撮影が始まって間もなく、ナイル川を進む船で、研究所の所長が不審な死を遂げた。さらに、研究所の裏で発見された人骨が不可解な謎を呼び起こし…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
78
【スケルトン探偵】シリーズ第８弾。今回はエジプトが舞台、ジュリーと共にクルーズ船から眺めるナイル川河畔の描写は素敵だ。ラウンジで、アガサ氏の「ナイルに死す」が上映されているのはシャレだろうか。物語の4ヶ月前に恩師であるエイブが亡くなっており、たいへん残念で悲しい。事件は発掘物に偽装された白骨遺体、女神像の頭部の紛失、エジプト研究所所長の転落死へと繋がる。骨から推理するというよりは、何故その様な偽装が必要なのかが問題となるので、全体像は掴みやすい。今回は観光色が強い、米国人のエジプト人への印象なども面白い。2020/06/27
kagetrasama-aoi（葵・橘）
44
「スケルトン探偵シリーズ」第七作目。今回の舞台はエジプト、ルクソールのホライズン・ハウスが事件の中心です。ホライズン財団の宣伝ビデオ撮影にナレーターとしてギデオンが参加。ジュリーも同行します。現代の殺人事件、盗掘が絡んだ古い骨、ナイル・クルーズの素晴らしい情景描写と盛り沢山な内容です。コーディネーターとして参加するギデオンの古くからの友人フィル・ボヤジャンも、退場したゴールドスタインに優るとも劣らない素敵なキャラです。エジプトの地元料理もフィルの紹介で多々登場しますが、多分日本人には無理かも(苦笑)。2023/09/28
カーゾン
8
M:先ずエジプトの街や風景の描写が素晴らしい。（ピラミッド＆スフィンクスは出てこないけど） 今回は骨にまつわるエピソードの他、首のない石像等の副材も絡められて、トラベルミステリとしてもとても楽しめた。お決まりの命の危機もあったし。オリヴァー博士の師匠にあたるエイブが亡くなってて、そこはちょっと悲しかった。1999/10/01
Radwynn
7
今回の舞台はエジプト！旅情たっぷり！ 経営不振の考古学プロジェクトの資金繰りの為、宣伝用ビデオのナレーターに駆り出されたスケルトン探偵ことギデオン・オリバー。そしてもちろん彼の行くところ必ず騒動が持ち上がるw “何度も発見”される骨、消えた女神像の頭部、そして嫌われ者の研究所長がナイル川で不審な転落死― ギデオンって自信過剰気味なとこあるよね。警察の捜査に口出ししようとしたり、自分たちで捜査を試みたり。そんなだからいつも危ない目に遭うんじゃん…まあそうしないとお話が面白くならないんだけどさw 2015/06/30
kagetrasama-aoi（葵・橘）
5
今回の舞台はエジプト、ジュリーと二人クルーズ船上から眺めるナイル川河畔の描写が良いです！行ってみたいなぁ……！でも、ルクソールの下町とか庶民のお店の食事とかの様子は、私はダメです(≧▽≦）！恩師のエイブが亡くなったと物語の初めに書いてあってショックでした。大好きな登場人物の一人だったから。謎解きは、骨と出土品と絡ませて面白く展開してます。最期のアクションもハラハラしました。今回初登場のフィル・ボヤジャンが個性が際立って素敵！エジプト警察のガブラ軍曹も良い味出していました。2014/12/01
