ハヤカワ文庫<br> 踊る黄金像

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ハヤカワ文庫
踊る黄金像

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  • サイズ 文庫判/ページ数 541p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151000751
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Panzer Leader

63
「ドナルド・E・ウェストレイク誕生日読書会’21」南米某国から盗まれた黄金像を巡るドタバタ・コメディ。ウェストレイク作には珍しく50人にも及ぶ登場人物数にビビるが始まってしまえばチャカチャカと読み進められる。アクションシーンがあっても子供の喧嘩みたいだから死亡者は誰も出ず、いつもの通りホッコリとした気分で読み終えられる。2021/07/04

kei

21
1976年、42年前の作品。日本ではほぼ20年後の1994年発行。 16体のうち1つの本物の黄金像を探し当てるために複数のグループが 右往左往する小説。 登場人物が多くて最初は読むのに手間取りましたが スポットが当たる人物がほぼ決まった2部からは嵌りました。 最初は本物にたどり着けるのかと疑心暗鬼に読みすすみ 最後の最後でどんでん返し。お見事。 42年前の小説なので犯行が超絶アナログでしたが それも面白かったです。2018/07/15

bapaksejahtera

10
膨大な作品を送り出すが、パーカーやドートマンダー物等以外、所謂ノンシリーズ作品も意外に多い。それらは長大なものが多いようで、本作もその一つ。南米の貧しい小国の歴史遺産である神官像が15の複製に紛れて米国に密輸される。それが手違いで紛失。一件を企んだ悪党の他様々な人々がこれを追うというドタバタ小説。犠牲者は出ないし不自然な設定は多いが、そんな事はどうでも良いという著者流の遊び心。3ページに及ぶいい加減な登場人物一覧を見てもこの小説の滑稽味が表れる。楽屋落ち、脱線、言葉遊びが多くストーリーは二の次という怪作。2021/10/26

Chako@(旧名:かど =^ェ^=)

9
この小説の本当の主人公は、アステカ僧侶像であって、彼を血眼になって探し回るニューヨーカー逹は100万ドルの純金製に惑わされて集るハエに過ぎない。南米某国生まれの彼(僧侶像)は世界の美術界では有名なほうで、その国宝級の貴重さ故に事件に巻き込まれてしまった。密輸先のニューヨークで手違いがあって、なんと15体のレプリカとごちゃ混ぜになってしまったのだ。発注元や運び屋、民間団体、そして南米某国関係者らが東奔西走してニューヨーク中を探し回る。その様にクスクスとして終始頬が緩みっぱなしになる。何も語らない── ☟2017/01/02

たっつみー

4
かけずりまわっているシティーボーイ、動き回っている元女房、ユダヤ人、アイルランド人、いいカモ、マリファナ中毒教授、プールのセールスマン、素敵な娘と彼氏、素敵な若者と彼氏、世界一のママ、葬儀屋、ハーレムの顔役、不発弾、素敵な、すっごくすっごく、一つの踊る黄金象と十五個の複製、鷹、慈善家、彫刻家、役人などなどありとあらゆる小悪党が繰り広げる愉快な活劇。探し物を見つけるのは誰だ!2015/07/27

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