内容説明
楽しいはずの新婚旅行がだいなしだった。新妻のジュリーとイギリスの片田舎を訪れたギデオン・オリヴァー教授は、またもや事件に巻きこまれてしまったのだ。見学先の博物館からは貴重な古代人の骨が盗まれ、つづいて旧友が発掘中の遺跡で殺人が…。アメリカの名高きスケルトン探偵ギデオンが「正統的英国の殺人」の謎に挑戦する推理と冒険のシリーズ第四弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Radwynn
4
スケルトン探偵シリーズ、邦訳第４弾、シリーズ２作目。ややこしいなァ(^^;;; 舞台は新婚旅行に赴いた英国、博物館から古代人の頭骨が盗まれるという珍事に引き続き旧友の統括する発掘現場から消えた青年が無惨な姿で発見され— そう、舞台はアガサやドイルに愛されたコーンウォール、ダートムアにほど近いドーセット！もちろんプロットも前作より本格色濃く、私はこっちの方が好きだなあ。邦訳第１弾で、アメリカ探偵作家クラブ賞受賞作『古い骨』は本作の後になるので、やはり本作辺りから本格推理の方向性が固まって来たのかしら…2015/03/17
みずえ
3
再読。ミステリーとしては最後物足りないけど、英国の田舎の景色や発掘の様子など、旅情をかきたてられる。ギデオンとジュリーが新婚旅行の最中に事件に遭遇するのだが、一緒に旅行をしている気分にもちょっとだけなれます。2014/05/17
ヨッシー
3
シリーズファンには申し訳ないけれど……結論・事件のプロットは悪くないのに、謎解きのプロットがそれを生かし切れていません。後半５０ページの流れが、いくらなんでも行きあったりばったり。しかも、物的証拠は皆無に近く、犯人の自白に頼りすぎ。また、エルキンズを読むとよく思うのですが、たびたび読者の思考が主人公よりも先に行っちゃうんです。読みながら「なーにをツマランことでごちゃごちゃ話し合っとんねん」となり、あまり面白くありません。骨も事件の中心であるとはいえ、主人公が「スケルトン探偵」である必要がないのも残念です。2011/03/10
Tetchy
3
常に水準を保つ、その姿勢が嬉しい！そして今回もやはり物語の中心は“骨”だった。2008/11/23
mach55
2
本作の舞台はイギリス。考古学に関わるが有識者や学生の感情が発端となる事件の設定や、事件の展開、結末はそれほど心に刺激的な点はなかったが、iPhoneの地図で、実在する場所を確認してみるなど、便利だなぁと新しい楽しみも味わう。 そして、地方独特の食事の描写がやっぱり楽しい。2024/05/29
