ハヤカワ文庫<br> 暗い森

ハヤカワ文庫
暗い森

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  • サイズ 文庫判/ページ数 318p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784151000362
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

ワシントン州の国立公園の大森林で人骨の一部が発見された。ギデオン・オリヴァー教授の鑑定から骨は6年前に殺された男のものと判明する。が、なんと殺人の凶器は一万年前に絶滅したはずの種族が使っていた槍だった。伝説の猿人が本当に森の奥深くを徘徊しているのか…?一片の骨から縦横無尽の推理を繰り出すスケルトン探偵が真骨頂を示す初期代表作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

背古巣

33
何の前知識なし、期待なしで読み始めました。プロローグの部分で『ファントム・ピークス』を思い出しました。でも結果は全く違いました。アメリカ開拓使の中の暗い部分を底辺においていますね。発見された骨から6年前に起きた2件の失踪事件と最近の事件の真相に迫っていく過程がハラハラドキドキで面白かったです。ただ、犯人への目星がついたギデオンが一人雨林へ入っていく部分で「自然をなめるな!」と強く思いました。安易に考えすぎなんで・・・。最後はどんでん返しとまではいかないですが、『そういうこと?!』という内容でした。2017/03/27

Ribes triste

12
ギデオン・オリバーシリーズ第2作。ワシントン州オリンピック国立公園で発見された6年前の失踪事件の遺骨。その脊骨には手製の槍頭がめり込んでいたのでした。犯人はビックフット?! 捜査の方はちょっとびっくりな展開でしたが、公園保護官で後の奥さんのジュリー、恩師のエイブ、FBI捜査官で親友のジョンと個性的で楽しい登場人物たちがいい。 2017/01/22

Tetchy

10
相変わらず登場人物たちが非常によい。特に本作はギデオンとジュリーの出逢いの作品だから、その後の展開を知っているだけに楽しめる。しかし今回の謎の真相は見えてしまった。まあ、このシリーズの本質はそこにはないので良しとしよう。2008/11/18

カーゾン

7
M:どなたかが書いておられた、「古い骨」「呪い!」より前に母国での発刊が先である今作が”順番に従って”紹介されていたら、スケルトン探偵ものがこれほど人気を博さなかっただろうとの意見に全面同意。ギデオンとジュリーの恋愛物語にちょこっとだけミステリが入り、雨林の中を移動する冒険サスペンス小説と位置付ければ良いのかと当時思いました。1991/09/01

ヨッシー

7
「スケルトン探偵」シリーズ第2作、邦訳順第3作。個人的には『古い骨』『呪い!』の方が好きですが、それでも十分楽しめる一冊です。インディアン文化に関する考察が素晴らしいですね。イシとヤヒ族の話はもちろん事実であり、それをふまえた上でのあの結末は、ありきたりですが何だかいい感じ。前半ビッグ・フットの話を出していますが、これはいらなかったのかなぁと思いました。しっかし、この作品に限ってはミステリじゃない気もする(笑)エイヴやジュリーとギデオンのユーモアに満ちた会話を楽しめればいーじゃん、ということです。2010/04/25

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