ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 死の演出者

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ハヤカワ・ミステリ文庫
死の演出者

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  • サイズ 文庫判/ページ数 399p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150784027
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

93
【探偵アルバート・サムスン】シリーズ第2弾。今回の依頼は、ガードマンをしていて男を射殺した夫を、助けて欲しいというもの。本人はビル住人の助けの依頼に応じて訪問者を射殺した筈が、住人はその様な事は無いと否定、殺人で逮捕されている。アルバートは、ベトナム戦争帰りの元兵士を次々と雇うガードマン会社の社長に、キナ臭いもの感じ調査を進める。戦争帰りの兵士の後遺症にも触れており、社会性もある巧妙な設定は面白い。ラストのどんでん返しや毒在る終演というのも、本シリーズの特徴だろう。何とも言えない人情味が、味わいを深める。2020/02/19

佐々陽太朗(K.Tsubota)

48
寡黙で心優しき知性派探偵アルバート・サムスン・シリーズ第2弾。やっぱりイイです。タフガイを気取っていないところがイイ。エエカッコしぃでないところがイイ。おしゃべりでないところがイイ。礼儀正しいところがイイ。むちゃくちゃ頭が良いわけではないところがイイ。でも、そこそこ頭がイイところがイイ。じわじわとアルバート・サムスンが好きになってくるところがシブイ。このシリーズ、ゆっくり読んでいこう。それにしてもこんな名作シリーズが古本でしか手に入らないとは・・・。出版界にも問題は多い。2012/10/11

しゃお

33
〈私立探偵アルバート・サムスン〉シリーズ2作目。人を撃ち殺してしまったガードマンをしている夫を助けて欲しいという依頼を受けるサムスン。前作の依頼人絡みの描写があるのが嬉しいところですね。事件については地味に思える聞き取り調査をしつつ、ユーモアと皮肉めいた言葉に思わずニヤリとしながら読み進めると、終盤は畳みかける展開を見せ、前作よりもミステリとして練られている点も読み応えあります。再読キャンペーン、このまま続けよう。2020/06/26

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

29
探偵アルバート・サムスンシリーズ第2弾。殺人を犯した夫の無実をはらして欲しいと言う人妻の依頼。ベトナム戦争帰りで不安定な精神状態の夫。話に集中する事ができないでサムソンがハンバーガーを食べたりして捜査するのをぼんやり眺めていた様な読書。ベトナム帰りの痛々しさも半分しか伝わらず(自分に)読み終わってとりあえずほっとした、という感じ。2017/10/11

タツ フカガワ

25
先に読んだ宮部みゆき『ペテロの葬列』の解説で、杉村三郎の人物造形にマイクル・Z・リューインの探偵アルバート・サムスンの影響があるというので、20数年ぶりに再読。もちろん内容はきれいさっぱり忘れていました。共通点は富裕の娘と結婚して娘を設けたものの離婚、インディアナポリスで一番安い調査料金私立探偵ということくらいか。今読むと、この時代のアメリカの探偵(スカダーや名無しのオプなど)は自らを語ること饒舌だったなあと、しばし懐かしさに浸りました。2021/03/08

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