ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 犯人にされたくない

ハヤカワ・ミステリ文庫
犯人にされたくない

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  • サイズ 文庫判/ページ数 334p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784150778026
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

私立の幼稚園に息子が入ってしまったのだ。もとのもくあみ、授業料のためにわたしは探偵事務所にもどるはめになり、そしてまた事件に巻き込まれることになった。妻の知り合いの人妻が売春を強要されており、そこから救い出してくれないかという。争いごとは避けて通る主義なのに、妻の強硬な頼みに負け、その結果わたしは殺人の容疑者にされてしまった…。何事にも弱気な探偵が目のさめる反撃を決意するシリーズ第二作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

81
【探偵スタンリー シリーズ】第2弾。前作で懲りて、探偵を辞めたスタンリーだったが、ママ友を助けてと妻アリスから強引に頼まれる。 そこで問題解決に訪ねた部屋で、目的の男が刺殺されているのを発見する事に。警察へ通報したスタンリーだったが、前作の事もあり犯人に疑われてしまう。気の弱いお人好しで、読んでいる私の方が心配になる程、結構ハードボイルドを気取るんだよね。コロンボの様な倒叙ミステリではないのだが、今までやってきた事が最後に一気に上手くいく事が愉しいのだろう。謎解きとは違うが、意外な結末がクセになりそうだ。2022/02/15

aquamarine

55
シリーズ二作目。今回は息子が私立幼稚園に入ったことでお金が必要になった主人公が再び元の職場で使われながら、妻のママ友の問題を解決するために動きます。殺人現場に行き当たり、通報し、容疑者にされるのはお約束。確かにハードボイルドではあるのですが、彼は万能どころか何度も読者をひやひやさせ、逆にそれが人間臭くて共感を覚えるのです。前回関わった刑事との再会があり、シリーズものならではの楽しさも加わってきました。自分の信念には忠実で、妻に頭が上がらず、多分本当は頭がよくて、運がいい彼をもう少し追いかけていきます。2016/11/14

七色一味

21
ゲリラ的に読破。ちょっと最近、いろいろ疲れ気味。本格推理小説とか、本格SFとか、人の心理を抉るような文芸物とか、カラダが受け付けない状況で、このシリーズは実に良いのです。なんといっても、主人公が情けない。その情けない主人公が、妻の友人に依頼されたある事件を解決しようと、ない知恵を絞って無いお金を使い、アメックスの督促に恐れをなしつつカードを使い、なんだかんだで一文にもならないのに事件を解決する。ただ、文章に流されていけばいいだけの本って言うと誤解されるかもですが、読んでて楽な本です。一応R18で^^2012/02/24

igaiga

16
面白かった。裏の尾行というマコーリフ流石刑事だー(笑)このシリーズをもう少し読んでいきたい。2016/06/25

那由多

7
シリーズ2作目。スタンリーの普通っぽさに、肩の力を抜いて楽しめる。

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