ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 死者たちの礼拝

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ハヤカワ・ミステリ文庫
死者たちの礼拝

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  • サイズ 文庫判/ページ数 354p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784150775544
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

教会の礼拝の最中に信者が刺殺され、つづいて礼拝をとりおこなった牧師も謎の死を遂げた。神聖な教会にはいったい何が潜んでいるのか?休暇をもてあましていたモース主任警部は捜査に乗り出すが、関係者はみな行方をくらましており事件は迷宮入りの様相を呈していた。さらに第三の犠牲者と覚しき死体が発見され、謎はいよいよ深まっていく。英国推理作家協会賞シルヴァー・ダガー賞を受賞した人気の本格シリーズ第四弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

79
日本では、コリン・デクスターの本の人気投票をおこなうと,どうしても デビュー作『ウッドストック行最終バス』『キドリントンから消えた娘』に集まり、その後の作品はいまいちである、という評価が多いようである。私も初期2作の方が実は面白かった、という感想を持っているが…しかし、他の作品がつまらないという訳ではなく、例えば本書のように教会の牧師・信者・その家族を巧妙にからませながら、あーでもないこーでもない、と推理をふくらませていくモースの姿は読んでいて本当に楽しい。2010/05/23

セウテス

74
モース主任警部シリーズ第4弾。コリン・デクスター氏の作品は、一小節が短くてたいへん読みやすい。今回は教会の中で、連続殺人事件が起こる。モース警部は今回も、あーでもないこーでもないと推理を膨らませ、仮説を立てては行き詰まり、又仮説を立てては行き詰まる。自分の推理と重なった時、真実なのか外れなのか、ある意味サスペンスと同じドキドキ感が楽しめる。今回は仮説の二転三転が少なめであるが、その分設定はかなり複雑である。そのミスは少々頂けないなぁと言う所も在るのだが、伏線だって確り張ってあり、充分推理戦は堪能できる。2016/07/14

Kajitt22

36
英国国教会を舞台にしたシリーズ4作目。教会牧師の同性愛疑惑や学校教師の不倫など、いかにもの展開に加えて死人の数が多すぎ。しかし、モース主任警部とルイス部長刑事のキャラで読み進めることができた。今回は最後にモースの恋も成就。少しほっこり。再読。2023/08/31

そのじつ

21
サービス満点な印象の一冊。休暇中のモースを追っかける序盤の動きも楽しい。スイス・リゾート中のモースwしまいに休暇中に部下の家に押しかけ仕事に連れ出す始末。通りの名等が多数出るのでグーグルマップで確認したが、教会の名前以外はほぼ配置も名称も実在している。40年も経ったら日本の街並みは一変してしまいそうだが、銀行やホテルなんか変わらずあって驚いた。作中に登場する「ランドルフ」のバーの名は「Morse Bar」になっていた。サマータウンの場外馬券場は見つけられなかった。1977年当時はあったのかな。2018/07/16

Mzo

15
森博嗣のルーツ・ミステリィ100から。森さんが「すべてが曖昧になる」と評していたのに納得。モース警部の思考があっち行ったりこっち行ったりするのをそのまま書いてるので、分かりにくいといえば分かりにくい(笑)。でも、人間の思考って、本当はこうだよね。なかなか面白かったです。2015/06/10

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