内容説明
田舎町で静かに暮らすクィラランに、都会に住む友人が助けを求めてきた。老朽化のために取り壊される高層アパートを、彼の莫大な資産で買いとってくれという。視察のため、彼はアパートのペントハウスに移った。が、ココが奇妙な行動をとりはじめ、やがてその部屋で二カ月前、美術ディーラーの女性が愛人の画家に殺された事実が判明する…シヤム猫ココの百発百中の眼力が美術界に絡む殺人の謎を探りだすシリーズ第9弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hugo Grove
11
20年ばかり昔の本で、15年ぶりぐらいに再読した。猫好きにはたまらない。(ちなみにうちの猫たちは人の食べ物には興味がない)人には分からない血痕の匂いとか家具の隙間になくなったアクセサリーを見つけるとか、結構猫の行動にちゃんと沿ったところが、猫好きに思わず頬を緩ませてしまう。このシリーズが手元に何冊かあるので引き続き楽しむことにしよう。2013/01/28
にゃおん
3
というわけで2014年の読了1冊目もシャム猫ココシリーズ。過去の登場人物がいろいろ出てくるので『シャム猫ココの調査報告』なるシリーズのデータをまとめた本を片手に読んでます。(笑)2014/01/02
寧々子
3
冒頭、かなりショックな話から始まります! 都市の高速道路で対向車から銃撃され壁に激突炎上し、遺体も焼く尽くされた車の持ち主はクィララン!!! 2週間前に遡って電話を受けるところから話は始まりますが、ココはペントハウスのあちこちから重要な手がかりを見つけます。 その手がかりをつなぎ合わせるうちに陰謀の存在に気づきます! そうは言ってもコージーミステリーなんでサスペンス的な要素はないです。2008/11/24
くわずいも
2
再読だから今までの巻は感想を書かなかったけど、再読して発見したこと。この巻ではクィラランが3年ぶりに懐かしい都会に戻ってみたものの、会う若者みんな今で言うキラキラネームでいちいちスペルを聞いて綴りを確認するところに笑った。日本も数年後同じ現象が起こるんだよなぁ。んでもって、日米だけじゃなく、結構他の国でも聞く。後、再読して気付いたけど、猫に食べさせてはいけないものを与えすぎ!作者はこの辺いい加減。さらに、クィラランの自分の事は棚に上げて、他人が同じことすると嫌とか自惚れすぎてる所とかココに文句言えないよ。2020/03/23
barcarola
2
冒頭からラストまで、本シリーズ中でも派手にいろいろと起こった一冊であった。2016/11/20