ハヤカワ・ミステリ文庫<br> ミス・リグビーの幸福

ハヤカワ・ミステリ文庫
ミス・リグビーの幸福

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 223p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784150766528
  • NDC分類 913.6

内容説明

大きな丘の中腹にぽつんと建つ、白いペンキを塗った木造の家。その白い外壁に黒ずんだ汚れがひとすじ、二階の窓から地面までのびていた。自殺したマイアの手首を切った血の跡だ。マイケルにさよならと伝えて―私立探偵アーロン・マッケルウェイが依頼された仕事は、自殺した女の最後の言葉を相手に伝えることだった。彼は、ただそれだけのために、マイケルという男を探し始めた。カリフォルニアの透明な空の下で、21歳の私立探偵が出会った、心さまよう孤独な男たち、女たち。上記「ハンバーガーの土曜日」ほか5篇を収録する連作短篇集。

目次

ハンバーガーの土曜日
旅男たちの唄
ミス・リグビーの幸福
ダブル・トラブル
探偵アムステルダム、最後の事件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

眠る山猫屋

15
再読。表題作がなぜか鮮烈に、脳裡に焼き付いていた。21歳の探偵アーロン・マッケルウェイが、乾いたアメリカの大地で出会う幾つかの事件。そこは蒼空が高く澄んでいて、空気が乾いた孤独な荒野。シュグルーやミロたちのいる荒野。アーロンの仕事は伝言だったり、一度会っただけの人を探しだすことだったりと、危険な依頼は少ないが、人は皆何かを秘めている。もしかしたら自分自身でさえ名付けられない何かを。そんな人々と若き探偵の一瞬の出逢い。2017/07/20

たーくん

4
若き私立探偵、マッケルウェイの事件簿。2010/07/28

みい⇔みさまる@この世の悪であれ

3
☆×4.5…日本人作家は久しぶりですが、この作品、面白いではありませんか。21歳の若探偵が繰り広げる5つのお話。文章はとても静か、依頼も割と何気ないものが多いですが、時に「ダブル・トラブル」のようなちょっと危険なオトナの依頼もあります。渋さとかはないけれども、いい味を出していますね。2010/07/04

Carella87

2
瑞々しいハードボイルド。それもそのはず主人公は21歳の私立探偵。それでいて、各話の持つ味はどこかビターで巷のハードボイルドとはひとつ違う後味。若い主人公を通して描かれ、バックボーンの無いマッケルウェイは独自の解釈で事件を捉えず、そのままが彼の心に響いているようでそれはまた私たちにもそのまま響いてきます。2011/12/26

shiaruvy

1
評価コメント追加予定 [S62.12.15 初版] 片岡さんの中では『スロブギ』『彼島』よりこれが一番好きな作品。

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/60511
  • ご注意事項