ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 豚は太るか死ぬしかない

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ハヤカワ・ミステリ文庫
豚は太るか死ぬしかない

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  • サイズ 文庫判/ページ数 255p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150757045
  • NDC分類 933

内容説明

うまい具合に仕事が舞い込んだ、とトレースは喜んだ。仕事はいやだが、日系アメリカ人の大集会に出るよりはましだ。というわけで、チコとトレースは、チコの母ノブコの待つサンフランシスコへ。パーティーをぬけだしてトレースがやろうという仕事は、多額の生命保険をかけ失踪した不動産屋の事件だった。家に残された妻は警察沙汰になるのを避けたがったが、やがて夫は意外な場所で死体となって見つかった。ミステリ界に新風を吹きこむ絶妙コンビ、トレースとチコの捧服絶倒の活躍を描き、アメリカ探偵作家クラブ最優秀ペイパーバック賞受賞。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hit4papa

53
保険調査員トレース④。ハードボイルドなタイトルですが、内容は至ってライトなユーモアミステリです。しっかりものの恋人チコとかけ合いをしながら事件を解決するダメ男(っぽい)というシリーズ。本作品は、多額の保険金を残して失踪した不動産屋を、その妻の依頼で捜査します。徐々に男のとんでもない素顔が明らかになり、そして死体を発見…という展開。ミステリとしてはパッとしないので、キャラを楽しむのでしょう。そういう意味では一作目から読むべきですね。日系人への差別的表現が多いし、会話も今っぽくないのでノリきれず。【MWA賞】2022/02/06

bapaksejahtera

13
ユーモア・ハードボイル小説と言う処だが、文体は軽薄過ぎで、好みには合わない。この作家を更に読みたいとは思わない。主人公は保険会社の調査員で、社長の引きで会社に残されているだけと副社長には酷く扱われている。それなのにサンフランシスコの保険絡み失踪者の調査を同業者から依頼される。その訳は最後に明らかにされる。それなりに纏まった終わり方はするが、上記の違和感は拭い去れない。著者の夫人は日系人というだけに、日本人があらゆる事象を「激動する世界に対すべく」処する言いたがる点を揶揄するのが、中々に訳知りだとは思った。2023/12/22

J・P・フリーマン

9
チコちゃんに叱られながら殺人犯を探すシリーズ第四弾。「七人の侍」の架空の続編があって「十三人の侍」とか「十四人の侍」という具合に侍の数が増えて、そこナンバリングにするの!?ってなった。2020/05/10

らくだ

5
主人公の露悪的な際どいブラックジョークも今となってはコンプラ的に微妙かもしれません(日系人ネタしかり)。行方不明の不動産業者の美人秘書への聞き取りにて「2hサービスタイムのホテルなんて自分は使わない。」「あなたの恋人がうらやましい」「その気になるのに2h半かかるんだよ・・」2021/08/14

tomo6980

4
必死に犯行を気づかせようとする犯人を想像するとなんともおかしい。犯行現場で風呂に入ってしまう探偵を見たらあきれるよな。ともあれ優秀な消耗品。シリーズ全部読みたくなった。2015/10/17

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