内容説明
ボストンの暗黒街を牛耳るギャングの娘婿、アンソニイがとつぜん失踪し、捜索依頼がスペンサーのもとに持ち込まれた。原因はギャング間のトラブルだろうか？スペンサーはホークと協力し、アンソニイに病的なまでの賭博癖があることを突き止める。彼がギャングの金を持ち逃げしたと読んだスペンサーは、行方を求めて巨大娯楽都市ラス・ヴェガスへ飛ぶ―欲望の街にとらわれた愚かな男たちにスペンサーの拳が炸裂する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kircheis
282
★★★☆☆ スペンサーシリーズ第23作目。 今作はラスベガスが舞台となり、雰囲気も華やかだ。 しかし、凄惨な殺人もあり、犯人の凶悪さはトップクラス。スペンサー達以外の登場人物みんな「チャンス」を求めてギラギラしており、それぞれの立場での駆け引きが見どころである。 シリーズ定番の展開で意外性はないが、過去作の脇役たちが少しずつ登場するなどシリーズファンなら楽しめる作品になっていたように思う。2022/11/01
背番号１０＠せばてん。
25
2007年12月12日読了。スペンサーシリーズ第23弾。ロバート・Ｂ・パーカー、2010年永眠。自分に多大なる影響を与えてくれた、巨星に心より合掌。2007/12/12
きのこ
23
スペンサー、たまには浮気しろよ。ビビといい感じだったのにハードボイルド過ぎるぞ。ホークはあのCAを絶対食ってるな、ダラスで。面白かった。2021/01/26
ツバメマン★こち亀読破中
19
スペンサーのもとへ失踪したギャングの娘婿の捜索依頼が。ホーク（とスーザン）とともにラス・ヴェガスへ飛ぶスペンサー。捜索を進めるうち、“チャンス”を伺う裏の世界の人間達の不可解で複雑な関係性が浮かびあがってくる…。何年か振りにスペンサーシリーズの続きを。スペンサー、ホーク、スーザン…いつものメンバーの大活躍は誰が何と言っても面白かった！あと、スペンサーの法則の一つ「判らないときは真実を告げる」というのは実践したいなあ…(^o^)v2015/02/08
bapaksejahtera
16
ギャングが人探しで事務所を訪れる。やや頭の軽い一人娘の婿が失踪し、彼を探索してほしいという依頼。余り好意の持てぬ父娘に主人公は本件応諾を躊躇したが、ギャングがまずホークに助力を依頼した事。彼が拒否しつつもスペンサーが乗出すならと条件を出した事に興味を持ち一旦依頼に応ずる。スペンサーはラスベガスで婿を探し出す。その後依頼人の不誠実な対応にスペンサーは苛立つが、娘の殺害もあって「持出し」乍ら捜査を継続する。ギャンブル狂の婿の性格が今一つ掴めないが、ギャングの抗争振り、登場人物の性格が興味深く佳作に仕上がった。2023/03/11
