内容説明
料金は一日百二十五ドルと必要経費。報告書は作成しますが、調査方法の指図はお受けしません―夜遅くに事務所を訪れた男は、息子の恋人の行方を捜してくれと依頼する。簡単な仕事に思えたが、訪ねたアパートで出くわしたのはその息子の射殺死体だった。依頼人が被害者の父親ではないことも判明し、さらには暗黒街のボスが脅迫を…圧力にも暴力にも屈しない私立探偵V・I・ウォーショースキーの熱い戦いが始まった。
著者等紹介
パレツキー,サラ[パレツキー,サラ][Paretsky,Sara]
1947年アイオワ州に生まれ、カンザス州で育った。カンザス大学を卒業後、シカゴ大学で政治学の博士号を取得し、以来シカゴに住む。1982年に『サマータイム・ブルース』で作家デビュー。1988年に『ダウンタウン・シスター』で英国推理作家協会(CWA)のシルヴァー・ダガー賞を獲得。2002年には同賞のダイヤモンド・ダガー賞(巨匠賞)を受賞し、さらに2003年の『ブラック・リスト』で同ゴールド・ダガー賞も受賞した
山本やよい[ヤマモトヤヨイ]
同志社大学文学部英文科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
142
かっこいい!80年代女私立探偵物語。強烈な印象を残すV・I・ウォショースキー。捕まったり殴られたり窮地に陥ってもへこたれない、タフで男勝りな主人公。 このカッコよさは弱い者の味方の義侠心か。か弱い幼女を殴るような悪辣な男をこてんぱんにやっつける。この痛快さ。 スマホどころかPCでさえ普及してなかった時代か…。2022/11/30
future4227
86
パレツキー初読み。V.I.ウォーショースキーというちょっと風変わりな名前(実際、作中の悪党にもなかなか名前を覚えてもらえない)の美人私立探偵が主人公のシリーズ第1作目。パソコンも携帯もない時代の超アナログ社会が舞台だけに、とにかくフットワークと体力が勝負。そして空手の使い手でもある彼女は殺し屋を相手に大立ち回り。最後はスカッとさせてくれるが、ハードボイルド小説にしてはちとキャラが弱いかな。個人的にはもう少しド派手に暴れまわって欲しい。でも、当時の女性の社会的地位からすると充分型破りな女性なのかも。2023/09/04
おか
68
12月に読んだ本の感想 今頃になっちゃいました^_^;著者初読み そして又新しいシリーズ物に突入してしまいそうな予感、、、笑表紙絵でもわかるように 女性私立探偵物です。どんな圧力にも暴力にも屈せず 例え依頼人が依頼を断ってきても 納得いかなければ 猪突猛進で事件解決に突き進んでいく 亥年には最適!!!笑。このシリーズ 2017年迄に19冊出ている、、、思わず 遠い目になってしまうが これも運命と諦めて ぼちぼち読み進めます^_^;2019/01/07
ken_sakura
57
面白い。女性。3回目の請求書が送られてくるまで支払いはしない。主人公の私立探偵ヴィクトリア・イフィゲネイア・ウォーショースキーが一人称で語る物語。気に入った奴にヴィク、その他にウォーショースキーと名乗る。舞台はシカゴ。ある成功者に息子の恋人の行方を探してくれ、と依頼を受けて調査を開始したら、息子は死体、依頼人は偽者でした、と始まるワクワク、ハードボイルド♪( ´▽`)主人公は表紙のキツめな美人さんのイメージなので、ラルフ・デヴローが羨ましい(^_^)脇役も気が利いてて良かった。おもしろ本棚の先生先輩に感謝2018/08/25
みっぴー
50
ごめんなさい、二十作近くシリーズが続いているらしいのですが、私には合いませんでした。女性版ハードボイルドを意識しているのか、型にはまりすぎな感じがしました。なんかこう、無理してお決まりの展開にもっていくような…わざとらしさというか、ぎこちなさがずっと気になってしまいました。主人公のヴィクが追う事件も魅力的とは思えず、あまり興味をそそられませんでした。うーん…これは単に好みの問題かもしれませんね。。。2017/05/03