ハヤカワ・ミステリ文庫
疑惑の霧

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  • サイズ 文庫判/ページ数 431p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150730055
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

霧のロンドンに疑惑の渦を巻き起こしたフランス人の色男ラウールの撲殺事件。犯人はラウールの元恋人マチルダか、彼女の夫で妹ロウジーが誘惑されたと恨むエヴァンス医師か、ロウジーを愛するテッドワード医師か。事件を追うチャールズワース警部はエヴァンスに狙いを定めるが、ロウジーに助けを求められたコックリル警部の疑う相手は別にいた…推理対決を制するのはどちらの名探偵か?驚愕のラストに疾走する本格傑作。

著者等紹介

ブランド,クリスチアナ[ブランド,クリスチアナ][Brand,Christianna]
1907年マレーシア生まれ、インド育ち。30年代の黄金時代を正統に継承するパズラーとして知られる。高度な叙述の技巧、どんでん返しの連続、意外な結末に定評がある。88年没

野上彰[ノガミアキラ]
1908年生、英米文学翻訳家・劇作家・詩人、1967年没
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kircheis

90
★★★★☆ 約60年前に刊行されたポケットミステリ版で読んだため、旧字体で書かれており、読むのに手こずった。 しかし、それを差し引いても内容はおもしろい。 複数の容疑者が好き勝手に暴れるというブランドの特徴もしっかり出ているが、本作はコメディに振り切っている点で他作品と一線を画している。本格ミステリを期待しすぎるとこの作品の本質を見誤るので注意! 犯人は割とストレートに予測できる人物だと思うが、ラストの余韻は実に味わい深い。 新訳も希望だが、それよりコーエン兄弟で映画化して欲しい(笑)2019/07/29

雪紫

37
文庫にて再読。こっちでもかなり五里霧中な感・・・。だから、最後の一文がトリック的な明かしと物語に合ってるんだけど・・・再読でもチャールズワースが出ると聞いた途端、出るコッキーに吹く。そりゃ、「ハイヒールの死」読んだ後じゃ当てにならんわ(笑)。・・・それにしてもやっぱり奴が諸悪の根元過ぎる。2020/11/10

ゆか

22
殺人事件が起きたお屋敷の住人とそこで働く使用人たちを取り調べる警察達。物的証拠よりも証言がメインのせいもあり、二転三転とし、最後の方は誰が犯人でも驚かない状況になってしまったのが残念。訳も小難しくなってしまってるのも原因かも...。ドラマで見たら、そこそこ楽しめる内容かなぁ~とも思える。とにかく海外物で一気に登場人物が出てくると、あなた誰?状態になるので、人物紹介欄をその度に見ることになり、なかなか進まない(笑)こういう本は一気に読むべきですね(*^_^*)2018/12/06

elf51@禅-NEKOMETAL

8
解説にあるように,登場人物がどういう思惑で動いているのかわからなくなる。凶器の乳状突起槌は木槌らしい。ヤードの若い警部チャールズワースとコックリル警部の推理対決でもあるのだが,コンクリル警部は渦中の知人ながらその立場が生かされているのか?こっちの読みも進まない。証言自体がある思惑で本当のことを言っていないので,これを文中の手懸かりから探すのはかなりの達人でないと無理かも。最後の章をもう一回読み直した方がよさそうだ。そんな難解な本なだぁ。2021/05/18

えっ子

7
うーんこれは新訳を出して欲しい、目がすべる 結局犯人はあの人でよかったんだよね、自信が持てない2018/06/08

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