ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 料理長が多すぎる

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ハヤカワ・ミステリ文庫
料理長が多すぎる

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  • サイズ 文庫判/ページ数 328p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150719012
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

157
巨漢探偵ネロ・ウルフ。このシリーズは初読みでシリーズであることさえ知らなかった。グルメで肉が付きすぎの巨漢が探偵。しかも今回は15人の料理長が集う会で美味しいものが振舞われるという大喜びな設定だが。もちろんそこでは殺人事件。しかも、被害者を殺したい料理長が3人もいて…。戦前のミステリだが古さは特に感じなかった。ネロは観察力よりもかまをかけて相手のミスを誘いだすのが上手なようだ。ネロとワトソン役のアーチーの掛け合いがまた秀逸。2022/06/01

セウテス

79
探偵ネロ・ウルフシリーズ第5弾〔再読〕。~が多すぎるというタイトルが、本作の後流行りました。本当に料理長がたくさん登場しますが、設定背景的に無理やりがある訳ではない。15人もの料理長が一同に介して料理を競い合うとなれば毒殺か、と読んでいたらアリバイ崩しときた。今回は料理が目的の外出であり我関せずを決め込んでいたが、友人に疑いが懸かかり仕方なく犯人探しを始める。相変わらずのネロとアーチーの会話、如何にもアメリカンなユーモアでニンマリ。犯人は解り易いものの基本的な古典本格で、もっと読まれて良い面白さだと思う。2018/06/05

催涙雨

56
シリーズ初読。探偵コンビをはじめとする登場人物の軽快なやり取りがいちいちユニークでとても魅力的な作風。事件の顛末に関してはまったく予想できなかったけどソーシス・ミニュイに関してはまあそうだろうな、というユーモア溢れる結び。最後の最後の電車の場面はウルフ、アーチーの双方朗らかなタッチでとにかく笑える。たくさん登場する料理はどれもいまいちイメージが湧かないものなのに美味しいってことだけは確実に伝わってくるところが素敵。2018/12/06

penguin-blue

44
ネロ・ウルフ初読み。10人の世界的な名料理長が集うイベントに招待されるという美食探偵にうってつけのシチュエーションで起こる殺人。舞台設定もひとくせあるシェフや関係者たちもなかなか面白かったけれど、犯人と犯行はかなり偶然頼みで無理があるのと、料理に馴染みがなくあまり素晴らしさが想像できないのは残念。あと黒人や外国人の作中での扱いに時代を感じた。しかし、気のせいか海外の名探偵って体格が良かったり太った人が多いような…日本ではあまり思い浮かばないのだけれど。2020/09/30

ゆう

36
私立探偵ネロ・ウルフシリーズ初読み。タイトル通り料理長が多すぎる。登場人物が多すぎるよ。面白いんだけど、文字の小ささと人の多さに苦戦して途中心折れそうになった。それにしてもウルフのテンションが高さ(笑)憎まれっ子なんとやらとはまさに彼の事。助手のアーチーとのやりとりが面白い。助手という以外にアーチーがどういう人となりなのかいまいち分からなかったのが残念。書店でなかなが見つからないんだけど、出来ればシリーズ順に読みたかったな。2016/05/14

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