ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 幸運な死体

ハヤカワ・ミステリ文庫
幸運な死体

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  • サイズ 文庫判/ページ数 333p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150715540
  • NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kyoko

18
これは面白かった。それほど長編じゃないけど紆余曲折のストーリー、派手な場面と繊細な心理描写(惚れたマローンの話だけど)いつも通りの最後の二転三転。登場人物紹介にリストされる人がこんなに少ないのに、しっかりとドラマ立てるクレイグ・ライスってすごい人だったんだな。豪華な衣装、雰囲気のあるバー、わたしにはよくわからないけど数々のお酒、見事な舞台装置でした。これでマローンものは終わり。クレイグ・ライス祭りもいったん終了です。楽しくて幸せな2か月でした。拙い感想を読んでくださった皆様、ありがとうございました。2022/04/22

鐵太郎

10
死刑寸前に弁護士に救い出されたアンナ・マリー。自分を陥れた人々に復讐すべく「幸運な死体」として反撃に出ます。彼女に惚れていたマローン弁護士を味方に付け、なにを狙うのか。 ──舞台だけ見ると、陰惨きわまりない。展開も、解決も、なんとも暗い。にもかかわらず、マローン、ヘレン、ジェークと三人そろうと現れる陽気な雰囲気は何なのでしょう。 人生は、辛い。でも、苦しんでは負けだ。笑い飛ばせ──そう言っているのかな、作者は。2008/01/14

harukawani

9
今作も楽しいドタバタ、マローンという最高のキャラクターが見せる哀愁、見事という他ない多重解決という三拍子が奇跡的な按配で織り込まれている。濡れ衣を着せられ、あわや死刑に処されかけた美女アンナ・マリー。世間的には”元死刑囚”となった彼女が、幽霊として化けて出て、復讐を果たさんとするのを手伝ういつもの3人。そして起こるいつもの連続殺人。なぜアンナ・マリーは罠に嵌められなければならなかったのか…。謎だらけの事件は一気に収束し、衝撃の真相が立ち上る。ハズレなしのマローン弁護士シリーズでも1、2を争う大傑作だ。2019/09/07

菱沼

4
クレイグ・ライスは2作目。しかし、登場人物が朝からよくお酒を飲む。その上運転する。ユーモラスな描写が多く、たくさん人が死ぬのに暗くない。インディ・ジョーンズの映画のようかも、と思う。彼女はハリウッドで女優になったのだろうか。マローンの秘書が名脇役。2022/11/23

あいてぃん

3
これもまた、登場人物のキャラがたってていい!可哀想なマローン、愛おしい。ヘレンが「ジェーク」って叫ぶのがなんだか好き。刑事?名前忘れた、、、が心理学者になりたいとか大真面目に言ってて、ほんとぶっ飛んでて面白い。幸福な空気に包まれた。2015/02/04

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