ハヤカワ・ミステリ文庫
深夜プラス1

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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p
  • 商品コード 9784150710514
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

ルイス・ケインの引き受けた仕事は、男をひとり車でリヒテンシュタインへ送り届けること、タイムリミットは深夜プラス1。だが、フランス警察が男を追っているし、男の敵は名うてのガンマンを差し向けてきた! 執拗な攻撃をかいくぐり、ケインの車は闇の中を疾駆する! 英国推理作家協会賞受賞の名作冒険小説

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

122
英米の冒険ミステリ 人気NO1ということで、購入し 初めて ライアルの本を 読んでみた。正直なところ、もっと展開がはやく映像がついているアメリカ映画全盛の今、ちょっと物足りなく感じられた。おそらく何回も読めば、さりげない会話、文章の裏にある伏線など たまらなくよくできたミステリなのだと思うが、物語の構成がひどく単純なだけにイメージをふくらませにくい のかもしれない。2004/01/01

マエダ

103
古き良きみたいなものがつきそうな酒のような小説であった。良きエンターテーメントは再読に耐えると書いてあったがいいこといっている。2017/05/18

bookkeeper

93
★★★★★ 再読。第二次大戦後、元レジスタンスが、富豪をリヒテンシュタインまで護衛する。 自分だけは死の運命をやり過ごせると思い込んで、ある者は死に、ある者は生き残った。そうした「終戦」という大きな分水嶺を少し越えた時期に、それでも生き方を変えられなかったプロ達がしのぎを削る。「深夜プラスワン」はそうした時代も表現しているのかな。 相棒ロヴェルの何気ない所作と手の震え、かつての男の愚かさを知りつつも手を差し伸べずにはいられないジネットの健気さなど、人を酔わせる魅力に満ちた傑作!震えるよー! 2018/07/31

ken_sakura

89
新訳を読んでとても面白かったので、再読のつもりで旧訳。旧訳と新訳の両方読んだというのはカッコ良いような気もするし(^。^)通しての印象として旧訳の方がもっとハードボイルド。今はないかつて神楽坂に「深夜プラス1」というミステリ専門書店がありましたというお話を聞いた事も旧訳を手に取ったキッカケでした。やっぱりこれは面白い♪( ´▽`)カントンはアヒルのひなという意味だったのですね(^_^;)ミス・ジャーマンの存在感が旧訳の方があるように思いました。はて?(^_^;)ロヴェル、こんなに呑んでいたっけ(^_^;)2018/12/15

ヴェルナーの日記

83
頑なまでに心理描写を省き、情景と状況描写で綴られる文章。無骨で硬質な筆致は、真にハードボイルドの王道といえるだろう。この言葉を直訳すれば、固ゆで卵という意味であり、始まりはヘミングウェイの作品である。心理描写を最小限に抑えるという縛りは、ややもすれば平板的な文章になってしまう。そこは読者の想像力で補うのがハードボイルド作品の読み方だ。また、違う楽しみ方として、登場する拳銃や車などの描写の細かさをウィッキペディア等で調べて比較したり、逃走ルートをグーグル・アースで再現してみるのも面白いのではないだろうか。2013/11/14

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