ハヤカワ・ミステリ文庫<br> メグレと老婦人

ハヤカワ・ミステリ文庫
メグレと老婦人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 247p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150709525
  • NDC分類 953

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ののまる

16
登場人物も少なく、事件も複雑ではなく、ドラマチックさも、さほどないのだけど、人物描写や淡々と進む展開が好きなメグレシリーズ。捜査中でも警察がよく酒を飲んでいるのは相変わらずw2018/07/20

有沢翔治@文芸同人誌配布中

11
メグレ警視が駅で列車を待っていると、老婦人、ヴァランティーヌから話しかけられた。有名化粧品メーカー、ジュヴァ・クリームの経営者で、自分を殺そうとしている犯人を見つけてほしいという。誰かが睡眠薬へ毒を入れ、それを飲んだ女中のローズが死んでしまったと語った。いつもより苦かったので、途中でローズに渡したところ好奇心から飲んでしまっただろうとヴァレンティーヌは推察したのだ。  http://blog.livedoor.jp/shoji_arisawa/archives/51511651.html2020/03/26

そのじつ

10
面白かった。人の複雑さと欲望の率直さ。単純だからこそ強い。それを、印象派の点描画法のように描き込み作り上げる結末。メグレの捜査法をみな知りたがるが、だれも理解出来ない。その痛快さもちょっとある。海辺の避暑地でのメグレの郷愁も面白い。世界が単純だった頃。そんな気持ちに彼もなるんだな。日影訳は少々読みずらかったが、古風な言い回しが刺さるわ〜。2023/08/18

qoop

8
メグレシリーズを読み始めたのは入手可能な邦訳が少なくなった頃で、この一冊を残して他はずいぶん以前に読み終えていた。もったいなくて取っておいた本書だが、ついに手を出してしまった… 人間観察に基づく謎解きは推理小説の常道とは云い難いし、表面上動きが少なく派手さに欠ける点も読み手を選ぶのかも知れない。しかしそれこそ本シリーズの面白み。心理描写をすっ飛ばし、行動描写で書き上げた心理小説とでも云おうか。本作もまたそうした魅力を味わえる。2019/02/14

Ribes triste

8
メグレ警視シリーズ。田舎名士の老婦人に仕えるメイドが毒殺される。老婦人の命が狙われていると思われていたが…。パリを離れて捜査に乗り出すメグレ。いつも活躍する刑事たちは登場しませんが、予想外の展開が楽しめました。2018/09/07

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