ハヤカワ・ミステリ文庫<br> メグレ罠を張る

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ハヤカワ・ミステリ文庫
メグレ罠を張る

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  • サイズ 文庫判/ページ数 233p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150709518
  • NDC分類 953
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ribes triste

14
メグレ警視シリーズ。モンマルトル地区で女性を狙った連続殺人事件が起こる。犯人に至る手がかりは未だ掴めず。次の一手をメグレはどう打つか。しばらく振りに読み直しましたが、やっぱり面白かったです。向かいのビアホール<ドーフィーヌ>から運ばれてくるビールとサンドイッチが美味しそう。そしてメグレ夫人はいつも素敵です。2018/07/16

マーブル

13
シムノンは人間を描こうとしている。作品中で触れられるフロイト流に、犯罪という病的な状態を描くことで人間を描こうとしている。フロイトを盲信しているようではないが、手法として、きっかけとして精神分析が頭にあるようには思える。犯人像について学者と交わす論考。尋問で披露する犯人の性格分析。決着を着けるためにとる手段。メグレが、そしてすなわちシムノンが、人間観察の達人であることが感じられる。人間が起してしまう犯罪への怒り。被害者への哀れみ。それを防げなかったことへの悔恨。当たり前の日常への焦がれ。 2021/04/14

海恵 ふきる

11
ジョルジュ=シムノンは初めて読んだ。コナンの目暮警部の元ネタを読めて光栄だ。真夏のパリのお話なので、時節に合った読書ができたという満足感を味わえた。とりたてて言うほどのトリックはないし、フーダニットでもない。じゃあ何が夜を徹して読むほどに面白いのかといえば、それはやはり登場人物に血が通っているからだ。もっとも、ミステリの枠を飛び越えているシムノンには、純文学だの大衆文学だのなんて枠組みは狭隘過ぎるのだろうけど。 刑事たちが息抜きにお酒を呑むのが美味しそう。2020/07/31

Nonberg

8
主人公メグレの人柄が描かれた良作です。未解決の連続殺人事件によって窮地にあるメグレ。心理学説が解決の糸口を与えますが、犯罪者を深く理解しようとするすがたに共感を覚えます。峯岸 久訳。ローワン・アトキンソン主演のドラマ版も味わいがあります。2023/02/27

ののまる

8
心理戦!2018/07/26

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