内容説明
現代ミステリの最高水準を誇る競馬シリーズの作者、ディック・フランシスが、みずからの数奇な人生を語る―学校が嫌いで馬を愛した子供時代、パイロットにこだわった従軍時代、騎手となってからの輝かしい栄光と思いがけない悲劇、引退後の作家としての道のり、そして創作の秘密。小説に負けない面白さと、抑制のきいたユーモラスな語り口で読者を魅了する、第一級の自伝。1995年までの最新の近況を付す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bookkeeper
37
★★★☆☆ 再読。敬愛する人生の師ディック・フランシスの自伝。少年時代にロバに後ろ向きで乗って柵を越える賭けをした時から騎乗人生がスタートした。飛行機の操縦で味わう無上の解放感、小児麻痺の呼吸補助器、怖気付いた騎手に関する噂、そして王族の馬に乗る事…。彼の紡ぐ物語は彼自身の経験がベースになっている事が分かる。周囲の人々の善意や厚情への感謝のコメントを常に忘れない謙虚さ。温厚そうな外見の下には、どんな分野であれ一流になる鋼鉄の意思を秘めている。きっと彼が創造した主人公たちに似た人だったんだろうと思うのです。2022/08/25
Mao
2
イギリス競馬の詳細は、とても面白かった。競馬に興味が無い人には向かないけれど。 小説も改めて読み直したら、作者の背景が浮かんで更に面白そう。2014/06/07
ぺぱごじら
2
デヴォンロックのこと、騎手という生きざまが存分に書かれている。
ブル-ス
1
ディックフランシスももう最後の一冊。 名残惜しい。2022/06/08
遠藤雅人
1
一流の騎手、一流の小説家を冠したディック・フランシスの自叙伝📖 皇室ジョッキー、一流作家、そしてグランドナショナルの苦念。 ドラマティックで面白い本でした! . 著者のクールな文脈にはいつも引き込まれます😊2022/02/13