ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 査問

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ハヤカワ・ミステリ文庫
査問

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  • サイズ 文庫判/ページ数 309p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150707095
  • NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

117
シッド・ハレーシリーズ以外のものですが、筆者の筆力というものには結構うならされます。いつも読みなおすとうまいという言葉だけしか出てきません。この業界(競馬)のことについては第一人者ですから、ということばかりではなくその世界の陰謀やそれに対しての戦いを挑んでいく姿がうまく描かれていて楽しめます。2016/11/24

背番号10@せばてん。

26
1990年8月26日読了。競馬シリーズ第8弾。ディック・フランシス、2010年永眠。自分に多大なる影響を与えてくれた、巨星に心より合掌。(2023年5月5日入力)1990/08/26

bookkeeper

20
★★★★☆ 再読。悪意に満ちた査問で免許停止となった競馬騎手が、隠された陰謀を暴く。一緒に免許停止された調教師の娘が調査の相棒になる。始めは互いに嫌っているが…。 居心地悪いのが分かっていて、競馬協会主催パーティに二人で行くシーンがとても良い。彼女の示す勇気、まさに競馬シリーズのヒロインに相応しいです。 命懸けの格闘や大事故、恋愛に犯人探しなどバランス良く納まった好編。根性悪そうなおっさんの顔の表紙で敬遠せずに是非(笑)。 「これまでで最高のパーティだとはいえないけど…でも、きてよかったわ」2018/09/21

bapaksejahtera

11
主人公は障害騎手。小作農の息子の彼は奨学金を受けてロンドン大学を卒業するが縁あって騎手となる。冒頭厩舎調教師と主人公はジョッキークラブ査問会でレースの不正を認定され出場禁止措置を受けるスタート。いきなりガツンと殴られての読書開始は矢張り萎える。しかし中盤以降主人公の粘り強さ、人脈を生かした情報源や有力な保護者確保によって事件は解決する。悪漢が意外な小者。悪いピエロと見做される大物を含め競馬関係者の処断振りが例の如く甘い。査問会議に至る迄に、裁決委と懲戒委をこの誣告が通過した経緯は説明不足のような気がする。2022/07/10

たこやき

10
八百長疑惑で騎手免許を剥奪されたケリイが、潔白を訴えて戦う物語。第1部、自分の行動が全て悪意を持って受け取られる査問委員会でのやり取りで一気に引き込まれた。明らかな悪意はあるが、そこに、ごくごく当たり前にある嫉妬やら、野心やら、義理やら、という人間関係のゴタゴタがあり、誰が犯人でもおかしくない形になっていく。デビュー作から読んできたが、久々にガッツリと競馬の世界そのものを描いた作品として楽しめた。2013/02/03

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