ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 日本庭園の秘密

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ハヤカワ・ミステリ文庫
日本庭園の秘密

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  • サイズ 文庫判/ページ数 423p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150701499
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

流行作家カレン・リースのニューヨークの邸内に美しい日本庭園が造られた。だが、結婚を控え、幸せの絶頂にあった彼女が、その庭をのぞむ一室で怪死を遂げる。窓には鉄格子がはめられ、屋根裏部屋へ通じる扉は開かず、事件現場に出入りした者は誰もいないようにみえた。密室と思われる状況下の悪夢の死。名探偵エラリイ・クイーンの推理はすべての謎を解明できるのか?日本のすべての読者に捧ぐ“国名シリーズ”最終作。

著者等紹介

大庭忠男[オオバタダオ]
1916年生、1941年日本大学高師部英語科卒、英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kiyoshi Utsugi

41
国名が出てくるのが必然的であることから、最も国名シリーズらしいとも言われている作品。 流行作家のカレン・リースは、昔日本に住んでいたことがあり、とても日本文化を愛していてニューヨークの自宅の庭は日本庭園になってます。 そんな日本庭園をのぞむ一室で、癌の世界的な研究者であるジョン・マクルーア博士と結婚寸前のカレンは怪死を遂げます。部屋は完全なる密室。 一体どのようにして殺されたのかをエラリー・クイーンが解き明かすというもの。 小泉八雲や東京帝国大学の名前が出てきて、日本人としては、「おっ!」となります。 2021/09/28

ねむ

14
日本育ちの女性人気作家が出てくることもあり、随所に日本趣味がちりばめられた作品なのだけど、日中戦争の頃が舞台なのでアジア全体への理解もかなり雑でステレオタイプ。いま読むと「あ~あ」と思うけれども、当時はこれがアメリカ人の普通の認識かと思うとそれもまた味わい深い。小説しては文章がちょっと繋がっていないようなところがあったり、倫理的にどうなのと思うところがあったりで、大傑作というわけではない気がする。それもまた時代が違うということなのか・・・2023/12/24

ホームズ

11
国名シリーズ最終作。原題では「日本」のも文字は削除されてしまったけでど一応「日本」が付いているとうれしいですね(笑)内容もいい感じです(笑)「読者への挑戦状」が無いのは寂しいですが物語の展開は良いです(笑)最後にああいった真相を残しているのは驚き(笑)2010/09/22

barcarola

6
「え?これで解決?」と思わせておいてどんでん返し(というかエピローグというか)に流れ込むのだが……なんだか後味が悪い。2022/04/24

浅木原

6
イケメン医師とロマンチックな出会いをし恋に落ちたエヴァ。だが父の婚約者が殺され、犯行が可能なのは自分だけという大ピンチに! そこへ現れた謎の粗野な私立探偵が、なぜか彼女を救うために手を貸してくれ……ってこれ少女漫画かよ! 国名とライツヴィルの中間地点みたいな作品だけど、問題はどっちかというと両方の弱点の合体になってることで、いまいち面白くない少女漫画展開からのさほど面白みのない真相なのでううむ。オチまで含めてライツヴィルへ向けてこの時期のクイーンの試行錯誤の一環ってところですか。2017/01/14

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