出版社内容情報
2度のノーベル賞受賞で、すでにスタンダードとなっている「行動経済学」。その用語と事例の要点を凝縮した、世界標準のテキスト。
内容説明
従来の経済学の限界を打ち破り、二度のノーベル経済学賞に輝いた行動経済学は、いまや新たな一般教養になりつつある。合理的で正しい選択をするには?モチベーションはどこから来る?周りの人をよい方向に導くには?ビジネス現場や各国の政策にも導入が進む学問を、世界基準のテキストで入門しよう。日進月歩の研究の基礎を網羅した、はじめて学ぶ人にも、知識を整理したい人にも向く充実の入門書。
目次
第1章 経済学と行動
第2章 モチベーションとインセンティブ
第3章 社会生活
第4章 速い思考
第5章 リスク下の選択
第6章 時間のバイアス
第7章 性格、気分、感情
第8章 マクロ経済における行動
第9章 経済行動と公共政策
著者等紹介
バデリー,ミシェル[バデリー,ミシェル] [Baddeley,Michelle]
南オーストラリア大学選択研究所教授。ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン構築環境学部の経済学・金融学教授を務めたのち、現職。イギリス政府の有害物質諮問委員会メンバー、ケンブリッジ大学科学政策センター研究員を務める。クイーンズ大学で経済学と心理学の学士号を、ケンブリッジ大学で経済学の修士号と博士号を取得
土方奈美[ヒジカタナミ]
翻訳家。日本経済新聞記者を経て独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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g.t
7
昔から興味を持っており、改めて勉強をしたいと思って手に取ったがやはり行動経済学は興味深い。人間社会の小規模化が進み「個の自立」「自由意志」が強調される現代において、個を踏まえつつその動きを捉えるにおいて、古典的な経済学よりも適用可能な幅が広いのではなかろうか。 論拠が十分に示されない書籍が多い中で、本著は出展の明示を含め充実しているものと感じる2021/09/04
読書熊
5
かなり網羅的に学べます。カーネマンやセイラー作品を読んだ人にとってはいい復習になる2021/03/06
植岡藍
4
端的にまとまっていて読みやすい。行動経済学スターターセットとして最高の一冊。より専門的な本も読みたくなる。2021/04/04
surucucu
2
人の限定合理性を持ち込んだ行動経済学というものの特徴、歴史、今後についてかなり分量を抑えて分かりやすく書かれている。先に読んだ『モチベーションの心理学』が良い参考書になった。まだまだエビデンスを蓄積している段階で今後も成果が期待できるようだ。現在性、確実性バイアス、現状維持バイアスの存在くらいは頭に入れて生活したい。2022/10/20
馬と猫
2
あんまり分かりやすくはなかったかな…2021/09/24