• ポイントキャンペーン

ハヤカワ文庫
E=mc2 - 世界一有名な方程式の「伝記」

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 381p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150503710
  • NDC分類 421.2
  • Cコード C0142

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青蓮

80
アインシュタインが発見した方程式E=mc²を巡る壮大なドラマ。全く知識がなくてもとても面白く読めました。方程式を構成するE、=、m、c²それぞれの説明やそれらを解き明かし論理づける学者たちの飽くなき探究心と熱い人間ドラマ。実際に方程式を利用して原爆開発競争を繰り広げるドイツと連合軍。投下された原爆爆弾の爆発の過程。太陽、ブラックホール、地球の誕生…1つの方程式が導き出した、あらゆる可能性と自然生命の神秘の暴露。科学は人の生活を豊かにする一方で人や自然を傷付け、破壊する凶器にもなる。それを忘れてはいけない。2019/08/06

かんやん

22
「E=mc2乗」の構成要素、エネルギー(保存の法則)、質量(保存の法則)、光速(の測り方)等について(=の発明まである!)、物理の歴史を溯る。アインシュタインの論文が発表されたのが1905年。実際に原子核の分裂が確認されたのは、30年以上後のことだった。それから広島までの時間の短さに驚く。物理学者のナチスへの加担は『量子革命』にもあったが、ハイゼンベルクが原爆開発の指揮をとっていたとは。ノルウェーの重水工場への攻撃やハイゼンベルク暗殺計画など興味は尽きないが、肝心の物理については、ちょっと物足りないかな。2018/05/29

バズリクソンズ

19
アインシュタインによって発見されたと思っていたこの方程式も、元は18世紀まで遡って数々の科学者がアインシュタインに発見されるまで変遷の歴史を辿って導き出された事が、見事な文章で説明されていて非常に好奇心を呼ぶ内容。アインシュタイン自身がルーズベルト大統領へ警告の手紙を送るが、結果この途方もないエネルギーは広島、長崎に原爆投下という形で顕れていく事に。また太陽の寿命が尽きるとどうなるかにも言及されており、その結末が訪れる事が分かると今自分が生きてるこの時間が恐ろしく貴重に感じられた。物理に興味ない人程必見!2022/06/19

ニッシモ

16
★★★理論の解説ではなく、この理論を多くの物理学者が正しさを証明する課程、或いは利用して天文学や、兵器やエネルギー革命を起こした課程を綴っている。興味深い話であり、平易に噛み砕いているものの、難解な特殊相対性理論である。。幾度も気を失いつつ、なんとか最後までいきましたが、本質に迫る事は出来ませんでした。でもリベンジしたい!2019/05/19

よしみん

15
無知な私の「E =mc2」とは何かという疑問に答えてくれた本。E 、=、m、c、2それぞれの来歴(関わった科学者について)から始まり、この式がどうして戦争に利用され、そして宇宙とどう関わっているのかよくわかった。ドイツと連合国の原爆開発競争はドキュメンタリーを見ているようにハラハラした。ブラックホールの出現から、弥勒菩薩が降臨するより遥か先に訪れる宇宙の歴史の最後に至っては、壮大すぎてポカーンとなった。この式の誕生前と後では、まるで違う世界だったのだなということが理解できた。2019/05/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/650525
  • ご注意事項