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ハヤカワ文庫
マリー・アントワネット〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 429p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150503178
  • NDC分類 288.493
  • Cコード C0123

内容説明

革命のいけにえとして民衆の憎悪を一身にうけるようになった王妃アントワネットは、断頭台へと続く運命をたどり始める。しかし、その残酷で長い道のりは、無力で幼い花嫁だった少女が、王妃として、妻として、母として成熟した人間となる旅路でもあったのだ―劇的な人生を送った一人の女性の真実の姿を、英国が誇る歴史作家フレイザーが膨大な資料から浮かび上がらせた、渾身のノンフィクション。豪華なカラー資料つき。

目次

第4部 王妃として母として(上巻より続く)(枢機卿を逮捕せよ!;赤字夫人;難破寸前;嫌われ、さげすまれ、屈辱を受ける)
第5部 オーストリア女(囚われの王妃;大きな希望;真夜中の旅立ち;怒りと暴力;塔)
第6部 カペーの寡婦(不運なプリンセス;アントワネットの首;エピローグ)

著者等紹介

フレイザー,アントニア[フレイザー,アントニア][Fraser,Antonia]
1932年、イギリス生まれ。オックスフォード大学卒。歴史文学者。1969年より歴史を題材にした作品を執筆し始め、『スコットランド女王メアリ』でジェイムズ・テイト・ブラック記念賞、『信仰とテロリズム―1605年火薬陰謀事件』でセント・ルイス・リテラリー・アワードとCWA賞ノンフィクション・ゴールドダガー賞を受賞。1999年に、英国の代表的な勲章であるCBE章(Commander of the British Empire)を受けた。夫は2005年にノーベル賞を受賞した劇作家のハロルド・ピンター氏

野中邦子[ノナカクニコ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

30
例の首飾り事件においても、ツヴァイクは「この作り話めいた闇取引全般については有罪ではないが、しかし彼女の名前を使って詐欺が行われ、人がそれを疑わなかったのは、彼女が歴史に対して犯した罪であり、これからも罪であり続けるだろう」と手厳しいが、フレイザーは事件の全貌を詳細に解明することが不可能ではあるものの唯一はっきりとしているのは「王妃に罪がないこと」と断言している。付け加えて、基本文献の多くでアントワネットを有罪としている点について、歴史家サラ・メイザの(つづく)2020/07/30

Y田

14
…終わった。この人の一生を見てきた訳だけど。中々壮絶な人生だった。読んでて、ホントに少し条件が違ってたら運命が変わってたかもしれない事に驚く。亡命が成功してたかもしれないし、立憲君主の様な統治になってたかもしれない。マリアテレジアが生きてたら違ってたかもしれないし、革命後の戦争の状況によっても違っていた。最後は本当に無念だっただろう。歴史的評価は立場、考え方によって変わると思う。それより、この時代、大きな変動の時を生きた人だったんだなということを感じる。そこに敬意を持ちたい。2020/10/25

naoto

2
上巻の時はノらなかったけど、徐々に慣れてきたかな?とりあえず、読み切った。この作者…アントニア・フレイザーはアントワネットファンなんだろうな、書き方がかなり好意的。これが真実ならば、実にかわいそうな人生であり、そして最後まで立派。ただ、歴史上の人物は特に作者の好みでかなり変わるので、そこは注意が必要とは思う。が、浪費家のイメージは、革命家の都合で広められたということはあるだろうね。2019/10/03

iT_SMK

2
☆3 上巻の絢爛なる王妃生活と打って変わり、フランス革命の不安定な時期に、暴動に耐え、逃亡して、そして監禁、最後に処刑という悲劇な結末でマリーアントワネットの一生を描き切った。様々な人物が登場した壮大な人生物語。2017/03/28

黒牡丹

2
時代の流れに巻き込まれてしまうと、どうやっても抜け出せないのですね…。悲運としか言いようがありません。ルイ・シャルルのその後がとても悲しいです。2016/05/23

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