内容説明
棒のような長い首と脚を持つキリンを初めて見た人は、驚きのあまりずいぶん珍妙なことを考えている。キリンはヒョウとラクダを交配して生まれると古代アラビアの学者は説いた。明代の中国の人はそれが伝説の生きもの「麒麟」だと考えた。エキゾチックな魅力をもつキリンは、原産地アフリカからどのように広がり、人々を魅了していったのか。キリンと人間の歴史を、古今東西の秘蔵史料に収められていた絵画で綴る博物誌。
目次
第1章 キリン
第2章 古代エジプト
第3章 エジプト以外のアフリカ
第4章 アラビアとペルシア
第5章 中国
第6章 インド
第7章 古代ギリシア・ローマ
第8章 コンスタンティノープル
第9章 ヨーロッパ中世
第10章 ルネサンス時代
第11章 一九世紀およびそれ以後
著者等紹介
ラウファー,ベルトルト[ラウファー,ベルトルト][Laufer,Berthold]
ドイツ・ケルン生まれの文化人類学者(1874‐1934)。ライプチヒ大学で博士号を取得し、シカゴのフィールド自然史博物館で文化人類学部門の学芸員を務める。東洋学研究の第一人者で、中国やチベットへの探検旅行の指揮をとった
福屋正修[フクヤセイシュウ]
1945年生。京都大学農学部農林生物学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。