ハヤカワ文庫
自転車とろろん銭湯記

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  • サイズ 文庫判/ページ数 270p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150502980
  • NDC分類 673.9
  • Cコード C0195

内容説明

自転車通勤歴7年のヒキタは、妻と一人息子を養う38歳のサラリーマン。テレビ局のディレクターとして仕事三昧の日々を送っている。そんなヒキタの趣味は銭湯巡り。会社帰りや散歩の途中で見つけた銭湯でほっと一息つくのが何よりの楽しみなのだ。東京都内に残る銭湯の魅力を「自転車ツーキニスト」こと疋田智が、小説風エッセイでご紹介。庶民文化研究の第一人者、町田忍博士の蘊蓄コラムが付録についた、憩いの銭湯読本。

目次

第1章 自転車でふらりと銭湯(自転車と銭湯と(清水湯)
花の銀座の銭湯は(金春湯) ほか)
第2章 働くヒキタくん(自転車通勤途中に見つける銭湯)(東京の温泉は黒いのだ(鶴の湯)
富士山はどのように生まれるか?(富寿の湯)
ビジネス街のすきまに煙突(木村湯)
深夜四時のサウナ(フォンテーヌ赤坂))
第3章 銭湯での出会い(立石さんの記憶(辰巳湯)
戸越のみこしでいい湯だべ(中の湯) ほか)
第4章 湯けむりの向こうの女たち(妻はそれを海藻パックという(銀座湯)
青春のリグレット(冷汗)(梅の湯)
「神田川」はどこに(ザ・銭湯松の湯)
ならば「神田川」はどこに(湯あみランド永福)
高級住宅地の隣に銭湯はよく似合う(そしがや温泉))
第5章 銭湯は夢か幻か(湯船に浮かんだ戦艦長門(要湯)
「神田川」見つけたり(安兵衛湯))

著者等紹介

疋田智[ヒキタサトシ]
1966年宮崎県生まれ。毎日往復24kmの通勤に自転車を使う「自転車ツーキニスト」。TBSディレクター。国会の私的諮問機関「自転車活用推進研究会」委員。学習院非常勤講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒロユキ

16
自転車は通勤するための手段だったけど、最近は休日の早朝に河川敷のサイクリングコースを走ったり(すんごい気持ちいいのでオススメ!)と、走ることが目的になってきているのです。そうすると、ただ走るだけではなくてどこかに寄り道してみようかな…などと考えたりして手にとった一冊。…着替えのこととか考えると自転車で銭湯ってやっぱ大変かな(笑)2013/08/12

あじ

11
自転車で往復通勤する"ツーキリスト"疋田氏が、自転車で走りながら銭湯を利用し魅力を伝えるエッセイ小説。銭湯のエトセトラを学びつつ、時代を肌で感じる記述に涙腺をくすぐられる場面も。疋田氏が折々に語る昔話が印象深い。読了後に時奇しくも、私が中学一杯まで利用していた銭湯が取り壊しとなった。その光景を眺めながら、銭湯が私に残してくれた遺産がどれほどのものだったかを思い知った。また敬愛する庶民文化研究家の町田忍さんの登場と寄稿があり嬉し過ぎました。2013/12/14

茶々太郎

1
野田某にしても著者にしても、アウトドア系の人の押し付けがましさが苦手。加えてエコロジーが口癖というタイプなら完璧に。本書の場合、押し付けがましい持論を無理に軽薄にした文章でコーティングしてある分だけ胸焼けがする。2013/04/14

medihen

0
数ページのエッセイと蘊蓄コラムを集めた構成なのだが、中でもおもしろかったのは、変人留学生を銭湯に誘った学生時代の想い出「エディ君 ZENを悟る」。イマイチ日本人とコミュニケートできていない米国人留学生のエディ君が、無闇に熱いお湯の銭湯で地元のオジさんと触れ合う姿を描いたエピソードは、ありがちだが、やっぱりしんみりさせられる。随所に挿入されるカット(銭湯のスケッチ)も著者自筆。多芸な方です。2005/06/19

あゆかけ

0
同じ疋田智の歴史本シリーズよりも面白いかもしれん。 それにしても、東京には結構銭湯があるんだなぁ、と思う。本書執筆時期から更に廃業した銭湯が増えたと思うが、生き残ってくれるといいな。 中では「木村湯」と「辰巳湯」の章に登場する”立石さん”の話がいい。 吉田松陰 審査 悪(わる)。ヨロレイヒ。2011/11/03

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