内容説明
自転車通勤歴7年のヒキタは、妻と一人息子を養う38歳のサラリーマン。テレビ局のディレクターとして仕事三昧の日々を送っている。そんなヒキタの趣味は銭湯巡り。会社帰りや散歩の途中で見つけた銭湯でほっと一息つくのが何よりの楽しみなのだ。東京都内に残る銭湯の魅力を「自転車ツーキニスト」こと疋田智が、小説風エッセイでご紹介。庶民文化研究の第一人者、町田忍博士の蘊蓄コラムが付録についた、憩いの銭湯読本。
目次
第1章 自転車でふらりと銭湯(自転車と銭湯と(清水湯)
花の銀座の銭湯は(金春湯) ほか)
第2章 働くヒキタくん(自転車通勤途中に見つける銭湯)(東京の温泉は黒いのだ(鶴の湯)
富士山はどのように生まれるか?(富寿の湯)
ビジネス街のすきまに煙突(木村湯)
深夜四時のサウナ(フォンテーヌ赤坂))
第3章 銭湯での出会い(立石さんの記憶(辰巳湯)
戸越のみこしでいい湯だべ(中の湯) ほか)
第4章 湯けむりの向こうの女たち(妻はそれを海藻パックという(銀座湯)
青春のリグレット(冷汗)(梅の湯)
「神田川」はどこに(ザ・銭湯松の湯)
ならば「神田川」はどこに(湯あみランド永福)
高級住宅地の隣に銭湯はよく似合う(そしがや温泉))
第5章 銭湯は夢か幻か(湯船に浮かんだ戦艦長門(要湯)
「神田川」見つけたり(安兵衛湯))
著者等紹介
疋田智[ヒキタサトシ]
1966年宮崎県生まれ。毎日往復24kmの通勤に自転車を使う「自転車ツーキニスト」。TBSディレクター。国会の私的諮問機関「自転車活用推進研究会」委員。学習院非常勤講師
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