内容説明
あくまで自然現象が研究対象の物理と、抽象世界に遊ぶ数学とは、似て非なる学問。しかし、斬新な物理理論構築の決め手になるのは往々にして、物理学のためどころか、現実に役立てることさえ念頭になく、100年も前に作られていた数学の成果だったりする。なぜそうやって、いつもうまくいくのか?思いがけない結びつきをはらんだ豊富な実例を眺めるうちに数理的な考え方の極意が見えてくる稀有な1冊。
目次
数学 宇宙の姿を映す鏡―物理と数学の不思議な関係
自然は隙間を嫌うか―アリストテレスからガラスの構造まで
時空を支配する幾何学の正体―ユークリッドから一般相対性理論まで
実用主義の絶大な威力―弦の爪弾きから固体中の電子まで
a×bがb×aでなくなるとき―整数から四元数まで…
準周期的という絶妙な配列パターン―タイル張りから準結晶まで
方程式は単純、解は複雑―ニュートンから量子カオスまで
絶対役に立ちそうもない理論の効用―ガロアからスーパーストリングまで
ミクロとマクロをつなぐ架け橋―コイン投げからエントロピーまで
イボイノシシの赤ん坊は二重らせんの夢を見るか―ケーニヒスベルクの橋からポリマーまで
幾何学は自然を模倣できるか―放物線からフラクトンまで
一点における速度の深遠な意味―ゼノンからシュレーディンガーまで
著者等紹介
ラインズ,マルコム・E.[ラインズ,マルコムE.][Lines,Malcolm E.]
1936年、イギリスのバンベリー生まれ。オックスフォード大学に学び、理論物理学で博士号を取得、同大学マグダレン・カレッジの特別研究員を経て1966年に渡米、ベル研究所の物理学研究員となる。固体物理学の分野で論文多数
青木薫[アオキカオル]
1956年生、京都大学理学部卒業、同大学院修了。理学博士。翻訳家
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感想・レビュー
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inami
やいっち
okkb combine
roughfractus02
やす