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ハヤカワ文庫
フラミンゴの微笑〈下〉―進化論の現在

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  • サイズ 文庫判/ページ数 381p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150502683
  • NDC分類 467.5
  • Cコード C0145

内容説明

科学を「ものを知るための一つの方法」と定義するグールドは、理論と事実の危うい関係をつぶさに検証してゆく。下巻では、進化論以前の科学者たちが構築した「科学的な」白人優位の序列を鮮やかに解体する一方で、恐竜大絶滅についての優れた仮説がもたらす成果を説く。事物の細部に目を光らせる研究者として、良質な知的興奮を提供するサイエンス・ライターとして、妥協なきグールドの健筆が際立つ粒ぞろいのエッセイ集。

目次

第4部 傾向とその意味(承前)(謎が解けていく)
第5部 政治と進歩(類人猿を披露する;大いなる鎖に縛られて;ホッテントットのヴィーナス;キャリー・バックの娘;シンガポールの世襲財産(と婚姻))
第6部 ダーウィニアーナ(ハンナ・ウエストの左肩と自然選択の起原;船上のダーウィンおよび港の効用;トウモロコシへの近い道)
第7部 地球上の生命、地球外の生命(ちょうど中間;精神と超精神;SETIとケーシー・ステンゲルの叡智)
第8部 絶滅と連続性(セックス、ドラッグ、災厄、そして恐竜の絶滅;連続性;シヴァの宇宙舞踏)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うたまる

1
下巻も珍説奇説を経て定説へと至る変遷を愉しむ。特に印象深かったトピックは「多様性の原理――初期の実験と後期の標準化」「”有望な怪物”説」「人間型生物は普遍的ではない」などだが、ベストは「バック対ベル裁判」。進化論のあだ花ともいえる優生学の最もグロテスクなエピソードではないか。科学が宗教的盲信や社会的差別と結びついた時のおぞましさに圧倒された。そして最後は掉尾を飾る30章での「派手なアイデアというものは、たいてい間違っているものである」の言葉でフィニッシュ。科学や進化を扱いながら、ある意味詩的な本だった。2023/12/20

きざはし

0
人種差別・優生学を助勢するサイエンスの危うさ。他、コノドント動物の発見、ダーウィンに先立つマシューとウエルズ、ブタモロコシの雄穂がトウモロコシの雌穂に、ヒト型への進化の一回性、科学の反証可能性、伴星ネメシスにポジティブ。2011/06/24

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