内容説明
国家機密でもないのに、厚い謎のベールに包まれていることってありますよね。ケンタッキーのチキンに使われているスパイスの調合方法とか、カッパーフィールドのイリュージョンの秘密とか。コカコーラの製法の秘密を握る人物の不可解な行動や、ポップスの名曲に隠されたメッセージについては妙な噂が一人歩きしているし…本書はそんな日常生活に潜む、秘密や噂を巡る驚愕の真実を、綿密な調査のうえ大々的にあばきます。
目次
1章 食べ物と飲み物
2章 紙幣、カード、その他
3章 検査
4章 イリュージョン
5章 秘密のメッセージ
著者等紹介
パウンドストーン,ウィリアム[パウンドストーン,ウィリアム][Poundstone,William]
マサチューセッツ工科大学で物理学を専攻。「エコノミスト」誌ほかの雑誌に科学・技術関係の記事を寄稿、『囚人のジレンマ』『ライフゲイムの宇宙』を初めとするポピュラー・サイエンス関係の著作が多数あり、二度ピュリッツァー賞の候補になっている。『大秘密』を皮切りとする全3冊のSecretsシリーズは、科学者らしい綿密な調査を大衆文化に過激に適用し、数多くのテレビ番組でも紹介されるほどの人気を誇る。現在47歳、ロサンゼルス在住
田村義進[タムラヨシノブ]
1950年生、英米文学翻訳家
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
猫丸
10
昔の同僚に「ジェルジュ・ルカーチの名を見ると口中に龍角散トローチの味が再現される」という人がいた。何とも勝手な観念連合によって東洋の咽喉薬に関連づけられた思想家も気の毒である。同様の作用により、本書著者パウンドストーンを見るとどうしても掌サイズの石が頭に浮かぶ。それで記憶に残っていた。僕が読んだのは「選挙のパラドクス」「パラドクス大全」の2冊。優秀なサイエンスライターとの印象がある。本書は彼のデビュー作であるらしい。コカコーラのレシピや精子バンクの実態などについて調査した、数理的考察なしの軽い内容である。2023/04/07
ちーけん
2
日本語版のタイトルと装丁が(これはこれで悪くないですが)わざと軽めにされていることで、損している一冊。中身は、米国を代表するサイエンスライターが、とことんまで取材した、さまざまな「謎」を追い、暴く一冊になっていて、叙述も科学的で信頼がもてます。例えば、多くの観客の目の前にそびえるビルを消すあの有名なイリュージョンマジックはどういう仕掛けで「奇跡」を起こすのか、またケンタッキーフライドチキンの「門外不出のスパイス」やコカコーラの「製造法」は…など、数々の謎や都市伝説に「答え」を教えてくれます。2012/05/26
樽
2
秘密は知りたいが、知ってみるとあんがいたいしたことなかったり。2011/04/10
hiroy
1
大繋がり。読メ感想で面白そうだったので。続編、続々編までも同時購入…。世の中の(主にアメリカ)隠されている秘密、隠そうとしていないのに何故か知られていない事実、秘密でも何でもないのに調べると異常に不明なことの多い事実、を歴とした科学者である著者が暴く!という暴露本。コカコーラの製法とかKFCのハーブの秘密とかちょっと興味あるでしょ?え?ない?こういうのが深~く詳しくわかります。というか正直、深すぎてどうでもええわ状態になりますが、フライドチキン+コーラは速攻買いに走りましたw 興味がある分野は面白いです。2013/03/17
monado
1
パウンドストーンなんで期待したんだけど、わりとどうでもよいトリビアが主だった。ネット時代なので仕方ないね。2013/03/10