内容説明
日保ちのいいトマト、除草剤に強いダイズなど、組換えDNA技術を利用した作物が食卓に並び始めた。クローン動物に薬をつくらせたり、赤ちゃんができない夫婦の手助けをしたり、難病治療においても、DNAは重大な役割を果たしている。もはやDNAに目を向けずにはいられない時代なのだ。食べもの、医療、環境という生活の基本とDNAの関わりを、誰もが理解し評価できるようになるための、暮らしのなかのDNA入門。
目次
1 遺伝子組換え作物
2 クローン
3 赤ちゃんは授かるものからつくるものに―人工授精、体外受精、出生前診断
4 遺伝子治療の現在―治療への新たな試み
5 細菌は賢い―O157の出現で考える
6 内分泌かく乱物質(環境ホルモン)