内容説明
美人の絶対基準とは何か。年々男が弱くなるのはなぜか。モグラは地震波で意思疎通を図るらしい。刺した蚊を殺すワクチンが発明された。DNA以外で構成された生命体は創造できるのか。ブラックホールの観光は可能か―科学雑誌『ネイチャー』『サイエンス』に発表された科学者たちの奇想天外な成果を、濃縮還元し、抜群のテイストで紹介する。現代科学のエッセンスが100パーセント詰まった文庫オリジナル・コラム集。
目次
第1章 人間アラカルト
第2章 あきれるばかりの生命の多様性
第3章 地球のゆくえ
第4章 物理学つまみぐい
第5章 パラダイム・シフトを待つ宇宙の魔物たち
第6章 ひとつまみの数学
第7章 社会、科学そして結局人間
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉野ヶ里
15
流し読み。専門分野のトリビア感。思ってたのと違ったわ。あんま真剣に読んでないからかもしれんけど、よーわからん話が多かった。古い本だしね。読まんでもよかったな、と。まあ、なんか頭の隅に残るはず。たぶん。2016/03/27
エムパンダ
13
1994年刊行で、「ネイチャー」「サイエンス」両誌に掲載された1989~1993年の論文からピックアップした科学コラムなので、少々古い。著者の専門の物理、特に宇宙分野に割かれている量が多く、いささか難解。各話が短かったのでなんとか読みきれた。目を引いたのは「岩を食べるカタツムリ」くらいかな。2021/12/25
fumikaze
12
サイエンスコラム。「猫」に引かれて購入したがあまり関係なかった。私には専門的なことが多く少々取っつきにくかった。2019/11/28
やまだん
6
1994年に出版されたサイエンスコラム集。科学雑誌に掲載された科学者達の奇想天外な成果を,独特のテイストで紹介さられている。学生の頃読んだ,「アシモフの雑学コレクション」なんかが好きだったので,面白そうに思って,ブックオフで購入。この本も結構楽しめた。「スーパーカミオカンデ計画が始まる」とか,書かれている情報は,いささか古くなっている。とはいえ,この手の本は,情報の新鮮さより,書いている人の文章が面白いかどうかが結構重要だと思った。書かれている文章の文体が肌に合い,思いのほか楽しむことができた。2015/12/13
AR読書記録
6
良いところ:手軽に読める、科学の最先端がどんな様子か(科学雑誌を舞台に、ある学説がより確からしさを増していったり、また新たな考え方が出てきたり)を知れる、トリビアルな知識が増える よくないところ:だいぶ古くなってる、おっさん思考が漏れてくる ま、ハヤカワNFだからこんなもんか。2015/09/09